講話内容

小椋和平 理事 講話
日  時  平成24年9月10日(月)14:00〜18:00
場  所  大阪国際会議場(グランキューブ大阪)804号室
講  師  小椋和平 三菱商事  理事 関西支社副支社長

講話内容
◆関西の課題
 演題に掲げた「集約」であるが、関西は、最近では広域連合などまとまろうとする動きもあるが、比較的ばらばらであると言われている。日本の産業構造の問題でもあるが、国際的な競争力という観点で地域が連携するという試みはあまりなかった。したがって産業的にもクラスター効果を出すようなまとまりに欠けている。関西が直面する事象をキーワードで列挙してみると、「東京追従型(独自性の希薄化)」「東京への企業集中」「域内にまとまりなし」「雇用減少、人口流出」などであり、残念ながら負のスパイラルに陥っている。今、日本を取り巻く経済環境は大きく変化しつつあるが、この段階で負のスパイラルを断ち切って、関西の強みを投入し成長活性化モデルを作りこんでいかねばならない。

◆関西の活性化のヒント 台湾
 台湾政府は積極的に重点産業育成、海外資本、国際人材の誘致に注力し「バイオ」「観光旅行業」「医療・介護」「グリーンエネルギー」「高付加価値農業」「文化創意産業」の6産業への集中が行われている。グローバル化支援の一方で台湾政府は台湾に産業基盤を残して雇用を確保するための政策も進めている。海外展開する台湾企業の本社機能とコア技術を台湾に残す政策で、資金・人材・技術・オペレーション管理支援等を台湾から行う体制を整え、台湾を「グローバル企業本部」「高付加価値産業拠点」として発展させることを目標としている。

◆皆さんに期待すること
 社会から課せられた義務・責務として自社内のことのみならず関西・日本においてもリーダーシップを発揮して欲しい。日本人と中国人の価値観というのは、相当違うところがある。日本人は、今は変わってきたのかもしれないが、我々の世代では、まず国のこと、地域のことで、会社のこと、家族のこと、自分のことは一番後でいいやというような発想でやってきた。それに比較して中国人は、まず自分のこと、家族のこと、会社のこと、地域のこと、国のこと、となる。価値観としては、個人主義である。日本は、やはり日本人が自分の殻を破って、会社のために、地域のために貢献するという意識を持つことが、日本の国力を強くして、さらには、その地域の経済力を強くすることにつながっていくと思う。ぜひ、このことは忘れないでいただきたい。



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