適塾ダイジェスト
3月15日 萩尾副会長講話と談論風発講座の報告会を開催しました。
萩尾事務局長
日時・・・・・平成18年3月15日(水)13:30〜15:20
場所・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・関西経済同友会 常任幹事・事務局長 萩尾千里
講演テーマ・・・「人間力について」
講話内容
◆志を持とう
 志を持った人が本気になればすごいことができると感じてきた。いろいろな経営論があり、経営に関するテクニカルなことがたくさんあるが、人間の本質を鍛えることも大切である。多様な環境条件の下でいかに人間力を発揮していくかというところに、人間としてのパワーを感じる。

◆日本経済は人間力により発展してきた
 日本は、戦後、経済大国になったが、その原動力は忍耐力をバネに創意工夫・変化に対する対応力があったからだ。つまり、強靭にして柔軟な人間力があった。
 しかし、社会が豊かになると全てにおいて変化をきらい、自己規制をするようになり、おかしなことがおこっていても、個にとじこもり修正が行われず、その結果悪質なバブルが起こり、そしてなすがままに崩壊していった。
 過去には人間力を持った人がたくさんおり、日本経済を発展させ、日本の社会をいい方向に導いた。

◆人間力を高めるためには
  1. 高い志、理念、哲学、ロマンを持つこと。
  2. 絶えず現場、経験を踏まえてものを考えていく。
  3. そこから知を積み上げ、分析し、将来を見据える洞察力と先見性を持ち、そしてその先に戦略を持たなければならない。
  4. 一人だけでは仕事は出来ない。人に賛同してもらえる、あるいは慕ってみんなが協力してくれる、そういうやさしさと厳しさ持ちながら人をひきつける魅力を持つこと。
  5. 豊かな感受性と感性を持ち、志を実現させるための強い意志と実行力を持つことである。

◆おわりに
 志というものが経営者のパワーを強くしていく。よって人間力というのは経営のノウハウだけではなく、それを使ってどれだけ人を動かし実際の仕事を高めていくかである。経営は統治能力でありつきつめれば人間力である。従って人間力を磨かねばならない。


戻る

11月30日〜12月4日 タイ海外視察研修
タイ視察研修
日程・・・平成17年11月30日(水)〜12月4日(日)
プログラム詳細
随行事務局員 -- 2名


戻る


10月19日 ボー・デニスク博士 特別講演を開催しました
日時・・・・・平成17年10月19日(水)15:00〜17:30
場所・・・・・IMPビル5階会議室(大阪ビジネスパーク内)

ボー・デニスク博士による人間力養成講座 特別講話を実施しました。

「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を目指し、日々研鑽に励み、海外にも広く目を向け、関心を高め、自己の意見を主張できる機会をもつことを通じて研鑽の効果をより高めるため、特別講話を昨年度に引き続き開催することといたしました。


戻る

10月7日 人間力養成講座 レポート発表会を開催しました
4月から約半年にわたった「人間力養成講座」の総括としてレポート発表会を開催しました。

上野至大会長の開会挨拶の後、塾生一人一人が、カリキュラム(経済界講師講話や経済界講師との討議、塾生同士でのface to faceディスカッションおよびネット上でのバーチャルディスカッション、春日大社研修など)を通じて確立した「自己の哲学」を発表しました。
発表に引き続き、担任講師の奥野卓司関西学院大学教授と森広芳照京都大学教授から講評をいただきました。
また、ご欠席された谷口真美早稲田大学助教授からのコメントを紹介しました。
「適塾賞」表彰の後、松下正幸副会長からのご挨拶、最後に上野至大会長から閉会挨拶をいただき、レポート発表会を終了しました。

(2005年発行 会報NO.7より)


戻る

9月9〜10日 人間力養成講座 Bグループ「自主合宿」
Bグループ自主合宿
人間力養成講座Bグループが自主合宿を実施しました。

構想から50年、着工から24年を要した世界に誇る大事業「青函トンネル」を視察し、それを完成に導いた人々の足跡や情熱を体感するとともに、幕末から明治維新にかけての変革期に我が国の将来をさまざまに思い描いて行動した先人達の歴史の舞台となった函館(五陵郭ほか)を視察しました。


戻る

9月9〜10日 人間力養成講座 Aグループ「自主合宿」
Aグループ自主合宿
人間力養成講座Aグループが自主合宿を実施しました。

「トヨタ自動車」、「松下電器産業」といった世界をリードする企業の工場見学および幹部との意見交換と世界遺産を抱く「観光都市 高山」の見学も合わせて実施し見聞を広めました。


戻る

9月7日 談論風発講座「行財政改革グループ」第1回講義を開催しました
山田顧問
日時・・・・・平成17年9月7日(水)14:00〜16:00
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・山田廣則 大阪ガス株式会社 顧問
講演テーマ・・・「新たな地方政治改革の動き」
講話内容
◆自治の基本は「自分のことは自分でやる」
 地方自治の根本精神はサブシディアリティ(補完性の原理)、つまり、自分のことは自分でやる、できないことのみ地域社会あるいは官に持っていく、という考え方である。日本でも戦前はそういう精神で自治が行われていたが、戦後に多くの仕事を官が民から奪い取った結果、効率の悪い進み方になってしまった。
 もともと自分のことは自分でしていくというのが原点で、それを復活させようという世論が今やっと出てきた。今はそういう時代の大きな変わり目にある。

◆新しい地方自治の潮流
 一つの流れは新しいタイプの知事たちの登場である。これまでは「地盤」、「看板」、「かばん」がないと当選できなかったのが、自分の意見を言って当選する知事が出てきた。今まで考えられなかった時代がうねりとして出てきている。
 もう一つの流れは、地方自治体の基本条例を作ろうという動きである。国が自治体に関与しなくなると、自分たちで何とかしないといけない。しかも、お金もない。その中で地方自治をどうするかということが出てきた。きちんと地方自治が行われるために、市民参加をどうするかということを後退することなしに決めていこうというのが基本条例の大きな役割である。

◆ローカルマニフェスト
 マニフェストというのは具体的で、予算がきちんと決まっていて、フォローできるというのが条件である。もし、それを守れなかったら選挙民に対してどんな理由で守れなかったかということを報告して、次の選挙に影響するというものがマニフェストである。だから、マニフェストは日本語では政権公約と言う。政権を取るための約束である。そういうのがマニフェストであって、私は、小沢さんが作った小選挙区制が仏だとしたらマニフェストは魂だと思う。これらが両方あってマニフェストが生きてくる。
 松沢さんがマニフェストを掲げて選挙して神奈川県の知事になった。ところが、議会も役人も知事の言うとおりには動ない。役所には十年計画や五年計画があって、それをどう変えさせるか、ということに大変なエネルギーを使っている。
 補助金の問題もある。首長がこうしなさいと決めても、職員からは「国がうんといわない」といった返事が返ってくる。つまり、交通局の職員の現実の上司は国土交通省の役人である。そうすると首長は何のためにいるのか。そこのところで非常に難しい役割をしているのが今までの首長だったが、これはだんだん変わってくると思う。地方分権一括法で変わってきているし、また変わらないといけない。しかし、今のところは金と口というのは表裏一体の話であるから、変わりきってはいない。

◆自治基本条例
 自治基本条例の本旨は自治体の骨格を作るということである。きちんと地方自治が行われるようにするために、市民参加をどうするかということを後退することなしに決めていこうというのが自治基本条例の大きな役割である。だから、その役割というのは情報の公開であるとか、行政の義務はどういうものであるとか、あるいは行政に参加する手続きであるとか、どういう時に住民投票にかけるのかというようなことになる。名市長がやめた後も後戻りしないことが一番大事だと思う。
 いろんな条例があるが、自治基本条例というのはその市、町なりの最高規範であるという位置づけでやっている。私は豊中市の基本条例案の作成に市民委員として参加している。今、豊中市の一つの課題になっているは、市民投票をどうするかということである。具体的には、常設型の条例にするのかしないのかということである。常設型となると全国に先駆けてということになるが、そこまで踏み切れるかどうかがこれからの問題である。
 役所は市民に情報を公開する、こういうときには市民に意見を提供してもらえる。市民は参画してください、ということを役所の義務として書き上げたものが自治基本条例であるが、これはマニフェストとは少し異なる切り口である。マニフェストは非常に素晴らしい首長がでてきて実行に移している段階であっても、首長が代わったら、反故にされる可能性がある。ところが基本条例というのはそういうことを制度化して条例にきちんと書いてあるので、新しい首長がきても守らないと行政訴訟の対象となる。そこが、大切なキーワードだと思う。


戻る

9月2日 談論風発講座「関西の活性化グループ」第1回講義を開催しました
日時・・・・・平成17年9月2日(金)14:00〜17:45
場所・・・中之島センタービル28階 関西経済同友会会議室
講演講師・・・柴田俊治 朝日放送株式会社 相談役
講演テーマ・・・「日韓のあいだ」
講話内容
◆アジアの活性化
 大阪の人は大阪の活性化が好きであるが、日本の活性化を抜きにして、大阪だけが活性化することはありえない。日本の活性化についても、これから日本はどうしても縮小気味になっていくので、アジアを抜きにして日本だけが発展していくこともない。大阪の活性化はアジアの活性化と一体のものである。

◆日本は無頓着
 1980年代初め、中国がベトナムに攻め込んだ際、韓国の人であれば、「北朝鮮がびっくりしたのではないか」ということを感じるが、日本人は説明されるまでわからない。また、韓国では、いつ北朝鮮が攻めてくるかわからないので、いつも臨戦態勢であるが、日本はのんびりしており、隣国に対して無頓着である。

◆日本の歴史問題
 歴史認識については、日本と韓国の間で認識が違うのではなく、何を取り上げ、取り上げないかというところが違う。日韓歴史共同研究委員会の報告書の中ではこの研究会が非常に意義のあったこととなっているが、韓国側の委員からはこの研究会の発端は教科書問題であるにもかかわらず、日本側の委員がそれについて触れたがらず抵抗したことについて残念がっている。
 地続きであれば、戦争が終わった次の日から戦った相手と共同作業しなければ次の日が始まらないが、日本は周りを海に囲まれており、戦争した相手と一緒に住んでいるわけではないので、償ったり、謝ったりしなくても次の日が始まる。

◆無頓着の克服が大事
 日本は近隣の人に無頓着であるが、これを自覚する必要がある。そのためには、周りのことに首を突っ込み、感覚を使わなければならない。頭ではなく感性として知らなければならない。隣国について無頓着であることをいかに克服するかが大事である。


戻る

7月21日 人間力養成講座 第4回講義を開催しました
日時・・・・・平成17年7月21日(木)14:00〜17:45
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・小林陽太郎 ゼロックス会長
講演テーマ・・・「よい社会、よい企業、よいリーダー」
講話内容
◆価値理念に基づくリーダーシップ
哲学者の今道友信先生が講話でお話されたことを紹介する。「初めに理念(イデア:idea)ありき」。理念とは、高いレベルの志を、自分が責任をもってリードしようとする組織の目指す最終的な高い目標として掲げることであり、それがまず必要である。次に、理念と現実の企業の具体的な行動とをリンクする、それが理想である。そこから、企業の組織の行動に下ろしていくためにはビジョンが必要であるが、そのビジョンは組織の構成員が本当に心から共有できるものでなければならない。そのためには最終的なビジョンを作るプロセスに構成員を参加させないといけないし、リーダーはビジョン作りの最終的なモデレーターの役割を果たさなければならない。

◆強いリーダーシップはトップダウンとは限らない
例えば、トップがビジョンを示して、下が無批判に受け入れたビジョンが長続きするはずがない。また、そんなビジョンが具体的な計画に展開されるはずがない。一番いいのは、結果的には皆が一緒になって作ったものである。最初に投げかけたのはトップであるかもしれないが、皆がこれだと思えるビジョンに、最終的に仕上がったのは、皆のおかげである。そういう形で認識をされる方が好ましい。

◆コミュニケーションの価値は受信側で決まる
重要なことは、メッセージというのは発した時の価値と受け取られた時の価値は違うということである。多くの場合、発した時の価値より受け取られた時の価値はかなり減衰している。減衰すること自体はある程度覚悟の上で、どういうふうに受け取られているのかということを、特に上の立つ者が発信をする時に常に気をつけなければならない。

◆パブリックをどう考えるか?
企業と社会だけではなくて行政も絡んで我々がじっくりと考えなければいけない非常に重要なテーマの一つは、公(おおやけ)、パブリックをどういうふうに我々は考えたらいいか、ということである。
パブリックな問題、地方のパブリックとして、あるいは全国のパブリックとして何が本当に大切か、ということをもっと共通のテーマとして議論する必要がある。わが地方における地方共有の大切なパブリックとは何か、パブリックなものとして大切にしなければならないものは何か、というところに地方を構成するステークホルダーが意識をまとめて、それについてのベストの解をどうやって作っていくのか、ということは非常に重要である。
日本各地の先天的なあるいは潜在的な豊かさを、文化的なものを加えて考えた時、どうしたら大きく開花して日本人全体として評価される状況を作っていくことができるのか。よき地方というものができあがり、単純に言えば、いい地方のシグマが結果的にいい日本になる、そういう部分があってもいいと思う。

◆社会のために企業は何ができるか?
企業は何のために存在するのか。非常に広い意味で答えれば、世界の役に立つためである。しかし、同時に、個々の地域、わが地方の役に立つためには何ができるのか、ということも考えなければならない。企業の中で育っていくリーダーも、その問題についていろいろ考えたり触れたりする機会を企業あるいは他の組織が作る必要があると思う。
地域の、お互いに大切にしたい公共のもの、パブリックのもの、を一緒になって作っていくというところへ企業が入っていく。いろんなレベルの組織の構成員が地域と関わって意識を高めていく、パブリックのために企業ができることを突き詰めて検討していくことが、非常に重要なことである。

◆終わりに
サイバー適塾がサイバー適塾自身としてのネットワーク拡大だけではなくて他のリーダーシッププログラムとリンクすることによって、わが国として非常に豊かなネットワーク、リーダーシップ、将来のリーダーのリンクが更に大きく成長していく。少しオーバーに言えば、よいリーダーが育つことによってよりよい地域、地方が増え、よりよい日本という社会ができあがることを理想として考えながら私自身も努力をしていきます。
皆さんのご研鑽をこれからも念じて止まない。


戻る

7月16〜17日 人間力養成講座 Cグループ「自主合宿」
Cグループ自主合宿
人間力養成講座Cグループが自主合宿を実施しました。

出抜小路視察(小樽)、旭山動物園視察など。
旭山動物園の園長では、ユニークな展示方法を提案・実践された小菅正夫園長から直接お話をうかがいました。



6月14日 人間力養成講座 第3回講義を開催しました
奥田会長
日時・・・・・平成17年6月14日(火)14:00〜17:45
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・奥田 務 大丸会長
講演テーマ・・・「大丸の変化対応経営」
講話内容
◆大丸の歴史
大丸は今から288年前の享保2年(1717年)、京都の伏見で呉服屋として創業、現金掛値なしや本社集中仕入れ・直接仕入れの商売、あるいは、「先義後利」という理念を掲げ、それを経営の中核に据えるなど革新的な経営を行い、業容を急速に拡大していった。その後、何度かの危機に見舞われるが、その度に革新的な経営で乗りきってきた。このように、大丸の歴史は改革と革新の歴史であり、私は「心におごりが生じた時、(そのおごりが)時代・社会の変化への対応の遅れに繋がり、その結果、自己革新が途絶える。そういった時に必ず経営の危機が起こる」と感じている。

◆百貨店再生に向けた取り組み
私が社長就任した当時(平成9年)は平成大不況の真只中であり、百貨店業界も大丸も最悪の状況にあった。社長の仕事は「会社の再建」と決意し、まず、短期間のうちに過去の負の遺産である不採算店舗・事業の整理および850人の人員削減を一気に行った。
次に、攻めの取り組みとして、高質・新鮮・ホスピタリティの3つをコンセプトとして、大丸が目指す百貨店像というものを社内外に明示した。また、科学的マネジメントによる、生産性の高い百貨店オペレーションの実現を目指し、業務運営の仕組みから従業員の意識や働き方を抜本的に改革した。分かりやすく言えば「最大のお客様のご満足を最小のコストで実現するしくみを考えよう」ということである。

◆おわりに
大丸は、幸いにも7年連続で過去最高益を更新しているが、これは、社員に「夢を常に持ち続けて欲しい」と言ってきた成果だと思う。私は、企業風土の変革が経営にとって最も大きな役割だと思っている。

以上



6月7日 平成17年度会員総会を開催しました
平成17年度会員総会を開催し、平成16年度事業報告(案)および収支決算並びに平成17年度事業計画(案)および 収支予算(案)についてそれぞれ承認されました。

今年度に初めて導入された春日大社研修について事務局よりビデオを交えた説明がありました。

自由懇談ではサイバー適塾の活性化策について活発な議論があり、今後の参考にさせていただきます。



5月31日 人間力養成講座 第2回講義を開催しました
日時・・・・・平成17年5月31日(火)14:00〜17:45>
場所・・・リーガロイヤルNCB 3階 月の間
講演講師・・・小嶋 淳司 がんこフードサービス社長
講演テーマ・・・「商いを通じて学んだこと」

講話内容
◆経験と人間力
 以前のように、情報を整理するだけが仕事ではなく、その後が本来の仕事=ビジネスになってきている。そこで問われるのは局面に応じた判断力であり、そういった意味で、新しい人間力とは「発想」さらには「商人勘」だと思う。理屈がいくらわかっていても、それだけでは意味がなく、そこからどうするのかというところで「商人勘」が必要である。このような新しい人間力の時代には、「あのときのあの経験がいまの自分を創った」といえるような経験を積む以外にないと思う。

◆現場の大切さ
 教育を充実させすぎたために、かえって社員の元気がなくなったことがあり、悩んだ末、「教えない教育」をしようと決めた。「目的」や「目標」については徹底的に議論するが、それを実現するための方法については一切教えない。その結果、いろいろな形で工夫が起こってきた。現場の接客能力向上のため、20数年前からQC活動に取り組んでいるが、これにより本来ならば営業本部が検討しないといけないようなことでも、現場のアルバイトさん、パートさんが簡単に工夫して実行している。

◆商いの原体験
 私が商売を始めたのは17歳(高校2年生)のときで、家庭の事情で家業のよろず屋を継いだ。当時は、現場でお客様から商売を教えてもらう以外に方法がなかった。その後、「どこよりもよいものをどこよりも安く」提供することが存在価値なのだという極めて単純なことに気づくまでに2年ほどかかったが、これは本当にいい経験だった。今日、「旨くて安い」をキャッチフレーズにしているが、そのときの経験を飲食業に置き換えただけである。



5月13日〜14日 春日大社研修を開催しました
「日本・日本人としてのアイデンティティ」の確立を図るため、春日大社様のご協力のもと、1泊2日の合宿研修を実施、研修最終日には上野会長も参加しました。



4月12日 人間力養成講座 第1回講義を開催しました
日時・・・・・平成17年4月12日(火)14:00〜17:45
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・松下 正幸 松下電器産業 副会長
講演テーマ・・・「松下電器の理念と戦略」

講話内容
◆「変えてはいけないもの」と「変えるべきもの」
 当社の経営理念は、創業者である松下幸之助の事業哲学から生まれた。それは、一言でいうと「事業を通じて人々の暮らしを豊かにし、社会の発展に貢献する」ということである。そして、この経営理念は、「社会の公器」という考え方や「お客様第一」「日に新た」という考え方とつながりあって、今日まで受け継がれている。
 当社は、この経営理念を不変の「使命」と考えて、綱領で明文化している。一方、さまざまな方針や計画、組織や仕組みなどは、すべてこの「使命」を果たすための「方策」にすぎず、「方策」は毎日見直し、そのときどきの環境の変化に柔軟に対応させていかねばならない。

◆「21世紀型製造業」への変革  変化の速い21世紀には、鉛ボールのような重くて遅い経営から、お客様との接点にすべての資産を集中させ、それ以外の部分はできるだけ軽くし、お客様の要求に素早くお答えできる、サッカーボールのような軽くて速い経営へとパラダイムを転換していくことが必要である。
 当社は、2001年から2003年には「破壊」と「創造」を旗印に数々の構造改革や成長戦略に取り組んだ。2004年からは3ヵ年の中期計画を策定し、持続可能な成長を目指している。さらに、2010年にはグローバルレベルで見て名実ともに「お客様価値創造企業」と認めていただけるような優良企業へと飛躍していきたい。

◆最後に  日本は、新しいテクノロジーと若い力で「技術立国」として復活しなければならない。  21世紀は皆さんの時代である。是非、ワクワクする社会、ワクワクする日本を創っていただきたい。


3月30日 「サイバー適塾」第3期修了式および第4期入塾式を開催しました
 サイバー適塾は、3月30日、第3期塾生31名の修了式および第4期塾生34名の入塾式を開催いたしました。

 上野会長(西日本電信電話 取締役相談役)の挨拶、修了生の紹介、表彰者(適塾賞)の発表・賞状授与の後、井上塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)から、年間を通じて最も活躍した塾生に贈られる「適塾大賞」を受賞した光田省三塾生(日本IBM)に修了証書が渡され、清水正武塾生(博報堂)が修了生を代表して答辞を述べました。
引き続き、第4期生34名の紹介、井上塾長挨拶の後、入塾生を代表して山田豊弘塾生(りそな銀行)が 力強く宣誓を行いました。

 また、学界講師を代表して、奥野卓司関西学院大学教授および森広芳照京都大学教授から、修了生・入塾生に対し激励と今後のパワフルなリーダーとしての活躍への期待を込めたメッセージが贈られました。

 式典に引き続き交流会を開催し、経済界講師をお願いした企業経営者や学界講師の方々にも多数ご出席をいただきました。

 修了生・入塾生は、ビジネスの世界における大先輩であるとともに人生の大先輩でもある企業経営者の方々との交流を深めることにより、あらためてリーダーとしての今後の更なる成長と飛躍を胸に誓っていました。

上野会長挨拶要旨
 まず第3期の成果を簡単にご紹介させていただきます。
 前半の人間力養成講座では、「自己の哲学の確立」を目的として、4人の企業経営者から講話を直接聴き、それを基に塾生同士で侃侃諤諤の議論が行われました。後半の談論風発講座では、「大局観・先見性・構想力・実行力の修養」を目的として、「行財政改革」・「安全保障」・「関西の活性化」といったテーマについて、熱心に議論が展開されました。
 10月のレポート発表会、3月に提出された修了レポートから、塾生の人間力が随分向上したことが感じられます。また、塾生にとって人生の転機になったという内容も数多くございました。

 サイバー適塾の良いところは、「強力な人脈の形成」と「塾生の自主性」です。  人脈につきましては、塾生も修了レポートの中で「長い時間、利害関係なしに他社の人と時間を共有する機会を得て、深い人脈を形成することができた」と述べているように、貴重な財産であり、どうか大切にしていただきたいと思います。
 自主性につきましては、毎年様々な取り組みが企画・開催されています。例えば、人間力の向上、人脈形成を図るために、適塾出身者である武田斐三郎(たけだ あやさぶろう)が設計した五稜郭を訪れたり、禅修養を行うなどの自主合宿が行われました。さらに、東アジアの経済や安全保障問題にも熱心に取り組み、それらの鍵を握る日韓関係の重要性を認識し、韓国の視察研修が行われました。韓国の国会や政府関係機関、若手の日本研究家グループとのディスカッションを通じて大いに見識を深めたことと思います。
 続いて、修了生の皆さんに申し上げます。サイバー適塾を修了したら、それだけでパワフルなリーダーになれるものではないことは言うまでもありません。ここで身につけたリーダーとしての素養を仕事に活かして下さい。
 サイバー適塾が開塾して3年になりますが、この間に約100名の修了生を世の中に送り出したことになります。今後、サイバー適塾出身者の人脈は裾野を広げ、私が常々申し上げている“有言実行”を着実に遂行していただければ、サイバー適塾出身者の大きな波動が多くの人々を共鳴させ、それが大きな波となって、改革・革命につながっていくものと期待しております。
 サイバー適塾は開塾の際に、「3年間の実績を見て、事業継続について判断する」こととしておりました。3年間、着実に実績を積み上げることができ、昨年11月の臨時会員総会で、会員の皆さんから「是非存続させるべきである」「これからが飛躍を迎える時期である」という暖かいご理解とご支援をいただき、事業を存続することといたしました。これに安住することなく、これからも引き続き工夫や改良を加えて、更にすばらしいものを目指し、飛躍させていきたいと思います。

井上塾長挨拶要旨
 修了生の皆さんは1年間お疲れ様でした。会社の本来業務を遂行しながら、サイバー適塾のカリキュラムにも積極的に取り組むのは大変なご苦労だったことと思いますが、そのような機会を持てたことは、皆さんの人生にとって本当に素晴らしいことではなかったかと思います。これからは「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を目指していただくことはもちろん、「関西の人材ここにあり」と大いにご活躍いただきたいと思います。

 また、合宿をしたり、本音の議論を闘わせた仲間とは、利害関係を超えて長い友情を保つことができると思います。ここで得られた人脈も大事にしてください。

 続いて、第4期生の皆さんに申し上げます。「企業経営も最後は人の力である」など、人材育成の重要性が現在ほど叫ばれた時代はなかったのではないかと思います。皆さんには、サイバー適塾で学べるチャンスを最大限に活かしていただきたいと思います。サイバー適塾は、理論やスキルではなく、「実学」を学ぶところです。多くの企業経営者の方々から直接お話が聞けるというのは素晴らしいことですが、それと同時に、自分の意見を徹底的に述べ、それに対する仲間の意見を聞くということが大切です。

 後半の談論風発講座では企業活動の枠組みを超えた「天下国家論」的なテーマにも取り組むなど、さまざまな分野についてディスカッションすることになりますので、何事にも好奇心や関心を持っていただきたい。「夢中になれる自分」を発見する機会になればと思います。
 最後に、サイバー適塾は設立後3年を経過しましたが、こういう小さな集まりの積み重ねが今の時代には非常に重要だと思います。サイバー適塾が成功したかどうかは出身者である皆さんのご活躍次第です。サイバー適塾がますます盛んになることを望んでやみません。今後とも講師の先生方をはじめ、関係者の皆様の一層のご支援・ご指導をお願い申し上げます。



閉じる