適塾ダイジェスト
3月11日 談論風発講座発表会を開催しました
談論風発講座発表会
下半期「談論風発講座」のしめくくりの場として、成果発表会を開催しました。

 派遣元企業の代表者や経済界の方、修了生が出席のもと、「安全保障」、「行財政改革」、「関西の活性化」の各グループごとに、半期に渡る侃々諤々の議論の成果を発表しました。
 質疑応答の後、学界担任講師や経済界の方からコメントを頂戴しました。
 最後に上野至大会長が閉会挨拶をし、発表会を終了しました。



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2月5日 教養講座 関西フィルハーモニー管弦楽団見学
練習風景
 関西フィルハーモニー管弦楽団の練習を見学し、首席指揮者藤岡幸夫氏、事務局長西濱秀樹氏と意見交換しました。


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1月30日 ダニエル・ラッセル 駐大阪・神戸米国総領事の講演を聴講しました
ラッセル総領事
日時・・・・・平成20年1月30日(水)16:00〜17:30
場所・・・中之島センタービル3階 リーガロイヤルNCB「楓」の間
講演講師・・・駐大阪・神戸美国総領事館 ダニエル R.ラッセル 総領事
講演テーマ・・・2008年の日米関係と展望
講話内容
■はじめに
 2008年は米国や日本にとって激動の年になるだろう。11月には大統領選挙があり、日本では衆議院議員総選挙があるかもしれない。また洞爺湖サミットや、関西では財務、外務、環境大臣会議が開催される。世界経済は原油高と株価下落、サブプライムローン問題等、不安な状況にある。一方、日米関係は2008年当初より非常に健全な状態にある。9.11同時テロの影響で、日米関係の重要性が再認識され、地球規模の問題の解決においても日米関係の重要性が増している。
■大統領選挙
 大統領選挙の結果が日本にどういう影響を与えるか。民主党、共和党どちらになっても、日本と良い関係を持ちたい、日米同盟は大事ということが出発点になっているので、対日政策は変わらないと思う。
■サブプライムローン問題
 今の米国経済の動向については、専門家でも予想しにくい。ただ、この6年間の経済成長はかなり良く、米国経済には柔軟性があると言われている。サブプライムローン問題だが、地方銀行はサブプライムビジネスにそれほど入っていなかったので、融資が可能。大銀行、都市銀行はこの数年間大変儲かっているので、損失額は大きいが耐えられると見られている。一番影響を受けているのは低所得者であり、大きな悲劇だが、米国経済からいうとその影響は非常に小さい。従って、客観的に冷静に言えば、米国経済にそれほどの影響がなくてもおかしくない。また政府によるプライムレートの引き下げと経済刺激策は適切だと言われている。しかし人間には心理的な側面が大きい。経済基盤は健全だ、弾力性があると言われても、心配が積み重なると企業も消費者も警戒し慎重になる。慎重になればなるほどそれが経済の悪循環に繋がっていく。ただ、こうなるとは言わない。特に今年は選挙の年であり経済が最も大きな課題だから。
 その中で、日本はどういう役割を果たすべきか。「日本はこれ以上金利を下げることがないから、我々は何もできない、米国で頑張って」と言うが、日本が世界経済に貢献することを真剣に考えるべきだ。


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12月5日〜12月9日 マレーシア・ボルネオ島海外視察研修
マレーシア視察研修
日程・・・平成19年12月5日(水)〜12月9日(日)
安全保障の基軸であるアメリカにおける政治経済の現状、ニューヨークの安全、安心な街づくりなどについて視察しました。
訪問先
・米国三菱商事(社長)
・在ニューヨーク総領事館(大使)
・国連日本政府代表部(大使、公使)
・国連本部(広報局広報官)
・ニューヨーク州都市交通局(幹部)
・NTTアメリカ(社長)


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10月2日 人間力養成講座 レポート発表会を開催しました

上半期「人間力養成講座」のしめくくりの場として、レポート発表会を開催しました。

 上野至大会長の開会挨拶の後、塾生一人一人が、経済界講師講話や経済界講師との討議、塾生同士でのface to faceディスカッションおよびネット上でのバーチャルディスカッション、さらには春日大社研修など様々なカリキュラムを通じて確立した「自己の哲学」を発表しました。

 塾生による発表に引き続き、Aグループ副担任高尾義明首都大学東京准教授、Bグループ担任早稲田大学谷口真美准教授、Cグループ担任塩沢由典大阪市大名誉教授から講評をいただきました。
 寺田千代乃塾長より「適塾賞」受賞者への表彰があり、最後に寺田塾長が閉会挨拶をし、レポート発表会を終了しました。


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9月19日 談論風発講座「行財政改革グループ」第1回講義を開催しました
松下副会長
日時・・・・・平成19年9月19日(水)14:00〜17:45
場所・・・中之島センタービル28階 関西経済同友会会議室
講演講師・・・松下電器産業 松下正幸 副会長
講演テーマ・・・松下幸之助と企業の社会的責任
講話内容
■松下幸之助の経営理念
 松下電器は来年創業90周年を迎えるが、創業時から、事業を通じて社会に貢献することを経営理念としており、企業の社会的責任、いわゆるCSRの精神を培ってきた。創業者である松下幸之助は、CSRという言葉がまだ存在しなかった時代から「企業は社会の公器」ということを、よく語っていた。
■幸之助との思い出、学んだこと
 創業者は、ここぞという時の勘が非常に冴えていたと言われるが、好奇心が強く、いろいろな人から知識を吸収するといった、その積み重ねが、経営判断をしていく上で、裾野が広く、しかも深い土壌として役立ったのだと思う。そして聞き上手であった。
 私が会社に入って1つの部門を任されてから、年に数回、創業者に対してまとまった報告をしに行ったが、この時も質問攻めにされた。うまく説明出来なかった時も叱責されない。ただ、次に行った時に必ず同じ質問をされた。創業者は、経営は教えて分かるものではなく、自ら苦労し、失敗しながら体得していくものだと考えていた。だから、細かな指示はないし、叱責の言葉もない。自分で気づけよという考え方が根底にあった。
■企業の社会的責任とは何か
 「企業の社会責任とは何か?」という、松下幸之助が執筆した本の中に、天下の人、天下の金、天下の土地、天下の物資を使って仕事をしている公器としての企業が、その活動から何らのプラスも生み出さず、何ら社会に貢献しないとすれば、これは許されない罪悪であると言い切っている。
 締めくくりとして、幸之助の考える、企業の社会的責任に関する三原則をご紹介しておく。
 @企業の本来の事業を通じて、社会生活の向上、人々の幸せに貢献していくこと。
 Aその事業活動から適正な利益を生み出し、それをいろいろな形で国家社会に還元していくこと。
 Bそうした企業の活動の過程が、社会と調和したものでなければならないこと。
 松下電器は、企業は社会の公器との経営理念の下に、幸之助の残した三原則を心に刻み、今後も引き続き環境変化や時代に即した形で、社会のお役に立っていきたい。


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9月13日 談論風発講座「関西の活性化グループ」第1回講義を開催しました
山本会長
日時・・・・・平成19年9月13日(木)14:00〜17:45
場所・・・中之島センタービル28階 関西経済同友会会議室
講演講師・・・毎日放送 山本 雅弘 会長
講演テーマ・・・スーパーリージョナル化を目指して
講話内容
◆はじめに
 関西とりわけ大阪を中心に大変賑やかになってきた。エリア開発では「大阪北ヤード」等が動いており、イベント面では、世界陸上大阪大会が大阪に賑わいをもたらし、経済効果も大きく、成功したと考えている。また、様々な催しが、計画中も含めたくさんあり、賑やかに展開していると思う。
◆百家争鳴にして百花繚乱
 エリア開発、ハード面での動きは大変活発だが、そこに文化的な要素を加えた総合開発プランやソフト面のアプローチがすっきりしていないように思う。関西は文化遺産や先端技術の分野でも大きなポテンシャルがあるので、これをどう活かすかが重要だ。
 関西は、多都市であると同時に多機能である。文化遺産の豊富な京都、奈良。先端技術企業が多い京都や東大阪。流行の先端を走る神戸。関西の有り様は、百家が争鳴して百花繚乱状態になるのがいいと思う。
 しかし現実はバラバラで、そのツケを背負っているケースが幾つかある。最近の典型的な例はサミット誘致の失敗。一緒に組めば北海道に行かなかったと思う。ここから多くの教訓を得てほしいし、我々もそれを言い続けたい。これから大きなテーマになるのは道州制だと思うが、同じ轍を踏まずに経験をプラスに転化してほしい。
 そのためには何が必要なのか。それは、関わる人達の哲学であり、論理であり、志だと思う。
◆スーパーリージョナル
 当社の企業理念は「スーパーリージョナルステーションたれ」。スーパーリージョナルとは「とびっきりの地域特化」という意味合いである。地域の経済、文化等、様々な活動にジョイントし、発掘し、再生し、クリエイトする。そうした活動の結果を必要に応じて全国へ、世界へ発信していく、これがスーパーリージョナルステーションの姿だ。
 関西の活性化というのは、結局は賑わいだ。メディアの地域における役割というのは、その賑わいを創出するコーディネーターになること。毎日放送は、その火付け役になろうと思う。


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9月10日 談論風発講座「安全保障グループ」第1回講義を開催しました
帯野社長
日時・・・・・平成19年9月10日(月)14:00〜17:45
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・インターアクトジャパン 帯野久美子 代表取締役
講演テーマ・・・「私と安全保障」
講話内容
■安全保障委員会への参加
 私が関西経済同友会の安全保障委員会に入ったのは、95年のこと。日本はバブル最盛期で、エコノミックアニマルと評された頃だった。私は、日本は世界で悪いことをしてきたと教えられた世代であり、海外では何か引け目を感じていた。海外で仕事をする人間として、勉強するなら基本的な問題を、との思いから安全保障委員会に入った。
■台湾問題と日米同盟の重要性
 96年、台湾の総統選挙で李登輝が優勢という状況になった時、中国が威嚇のため台湾海峡にミサイルを撃ち込んだ。中国は、この頃から2桁の軍事費拡張を続けている。日本はもう少し危機意識を持った方がいい。
 この台湾危機の時、李登輝が総統に当選。00年、民進党の陳水扁が総統になり、04年にも再選を果たしたが、その後の立法院選挙で民進党は惨敗し、台湾の空気が一変した。05年に登場した国民党の馬英九は、圧倒的な人気を誇っている。来年の総統選挙はどうなるだろうか。国民党が勝てば、この時しかないと中国が台湾を併合しようとする可能性もある。
 今の日中関係を、キューバ危機になぞらえる人がいる。当時危機は回避されたが、それ以後皆が何となく安心している間に、70年代にソ連は着々と軍備を拡張し、79年にアフガン侵攻が起こった。96年の台湾危機は忘れられがちであるが、アジアの問題は間違いなく台湾が火種である。
 そしてそんな中、考えなければならないのはやはり日米同盟。もっと自主的に行動すべきだ、と日米同盟に反対を唱える人がいるが、そんな人に限って感情的で、対案を持っていない。現状においては、いくつかの選択肢のうち、日米同盟が一番現実的な選択である。
■サイバー適塾の塾生へ
 サイバー適塾の創始者、NTT西日本の浅田社長は、亡くなる直前まで、「若い時代が大事、とがった人間を育てる」とサイバー適塾の使命に強い思いを持っておられた。経済人としても、人間としてもすごいと思う。浅田さんをはじめとする先人の気持ちを忘れずに、皆さんには、しっかり考え、議論し、自分の意見を持ち、そして国際社会で自分の主張ができる、そんな人間になってもらいたい。


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8月31〜9月1日 人間力養成講座 Bグループ「自主合宿」
Bグループ自主合宿
人間力養成講座Bグループが自主合宿を実施しました。

第十管区海上保安本部幹部との意見交換を行い、艦上からの訓練視察を行いました。
また、知覧にある特攻平和会館を訪ね、日本の歴史への見聞を広めました。



8月24〜25日 人間力養成講座 Aグループ「自主合宿」
Aグループ自主合宿
人間力養成講座Aグループが自主合宿を実施しました。

「いいちこ」で知られる三和酒類(大分県)に訪問し、製造工程の見学や赤松社長との意見交換などを行いました。
また、阿蘇山の大自然や山系の水源地域である高森町を視察し、水・環境問題をテーマとした塾生による講義を行うなど、見聞を広めました。



8月2日 人間力養成講座 第5回講義を開催しました
細谷会長
日時・・・・・平成19年8月2日(木)16:00〜18:30
場所・・・りそな銀行 大阪本社 地下2階レセプションホール
講演講師・・・りそなホールディングス 細谷 英二 会長
講演テーマ・・・「イノベーションの時代」〜経営幹部として考えるべきテーマ〜
講話内容
◆「りそな再生」から学ぶ教訓・ヒント
1.最初の100日が勝負
 最初の100日で思い切ったバランスシート改革を行なった。就任当時、1兆9,600億円の公的資金が投入され、再生が軌道に乗った。既に約7,500億円の返済が進み、再建の目処が立ってきた。危機は良き友、時間はライバル。経営で一番難しいのは、当り前のことをやり抜くこと。
2.メッセージを分かり易く、肉声で伝える
 普通の会社、サービス業である自覚を植えつけるため、4年で250回以上、全国の社員に社員食堂等で呼びかけた。
3.お客さま好感度No.1への挑戦
 東京ディズニーリゾート等世の中の優れたものに学ぶ。
4.現場が主役の銀行を目指す
 地域分権を図り、スピーディーで顔の見える銀行に。
5.女性に支持される銀行No.1
 社外公募を行い、女性支店長を育成しているところ。
6.数字で示される情報ほど危険な情報はない
 優良メーカー並みに、現場を良く知る必要がある。
7.3%のコストダウンは難しいが、30%なら可能
 従来ベースの延長線上の発想ではダメ。ゼロベースで、思い切った目標設定がトップの仕事。
8.企業文化の変革
 上からの指示待ち文化から脱却し、自ら気づき、行動せよ。やって見よ、ダメなら直せ、試してみよ。
9.隠し事のない経営・風通しのよい風土づくり
 トップダウンとトップへの直結。(Bad News First)
10.リーダーの役割は背中を見せる
 上、3年にして下を知り、下、3日にして上を知る。

◆管理者の役割
1.現状維持は最大のリスク
 進化論で有名なダーウィンの言葉に「最も強い者、最も賢い者が生き残った訳ではない。最も変化に対応できた者のみが生き残った」というのがある。企業も、絶えず自己革新して行くことが重要である。
2.職場は一将の影 リーダーは率先垂範が大切。公私を峻別し、衆知を集めること。日本の企業経営の強さは現場主義とチームワーク力にある。
3.障子を開けてみよ、外は広い 内部論理と外のモノサシにギャップが生じた時に、必ず組織は衰退する。



7月27〜28日 人間力養成講座 Cグループ「自主合宿」
Cグループ自主合宿
人間力養成講座Cグループが自主合宿を実施しました。

東大阪の地場産業の経営者を訪ね、経営の転機での判断、決断のお話を伺い、意見交換させていただきました。



7月24日 人間力養成講座 第4回講義を開催しました
井上会長
日時・・・・・平成19年7月24日(火)14:00〜17:45
場所・・・リーガロイヤルNCB「月」の間(中之島センタービル3階)
講演講師・・・ダイキン工業 井上 礼之 会長兼CEO
講演テーマ・・・次代を担うリーダー像〜リーダーの役割〜
講話内容
■多様性の時代
 グローバリゼーション、少子高齢化、知価社会、環境問題など、近年社会環境は急速に変化しており、その中ではイノベーションなくしては企業経営で勝ち残っていけない。
 こうした環境変化をブレークするカギは、「多様性」にあると考える。最近「ダイバーシティ・マネジメント」がよく言われるが、個々人の持つ特徴、違いを戦略的に活用し、競争力をいかに高めていくかが、企業の生き残りを左右する。年齢や国籍、性別などの多様性により生み出せる企業価値を強く求めたほうが、他社との違いを明確にできる。多様性を是とし、それをリーダーシップでマネジメントしていくことが重要。
 次代を担うリーダー像と求められる役割を以下で述べる。
■次代を担うリーダーに求められる資質・役割
(1)ビジョンを示す〜組織の「行く先」を示す
 情熱を持ってビジョンを語り、夢と志で組織を引っ張っていくこと。論理の力だけで押し切ろうとしても、人は動かない。これからのリーダーシップにはノンロジカルの世界も重要。
(2)戦略の立案能力
 夢を語るだけではなく、夢と現実とのギャップを知り、それを埋めるための戦略を構築する。重要な点として、「現場を直視すること」、「現場感覚に基づいた直感に賭ける勇気」、「走りながら戦略を練り直す柔軟な企業体質」などがある。
(3)適材適所の組織作り
 適材適所に人を配置する組織作りが必要。リーダーには人を見る目が求められる。欠点探しではなく、人の能力や可能性を信じる性善説に則ることで、人の能力が発揮される。
(4)独自の企業文化の伝承
 醸成されてきた慣行、価値観、暗黙知などから、独自の企業文化をつくり、伝承していくこともリーダーの重要な役割。
(5)率先垂範して周囲を動かす
 リーダーは周囲を動かすために、自らが率先垂範してまず動くこと。決断して最初の一歩を踏み出すことで、周りの迷いを吹っ切ることができる。
 リーダーとしての自分を形成するためには、自然に親しみ、美しいものを美しいと感じる心を育むこと。その上で、自分の信念をどう構築し、その姿を見て人がどう思うかが重要。自分の地位は自分では作れない。人が選んでくれるのである。



7月5日 人間力養成講座 第3回講義を開催しました
寺田社長
日時・・・・・平成19年7月5日(木)14:00〜17:45>
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・アートコーポレーション 寺田千代乃 社長
講演テーマ・・・「私の経営哲学」

講話内容
■会社発展の起爆剤
 当社は、今年で創業31年目を迎えるが、会社発展の起爆剤になったものが3つある。@アート引越センターというカタカナ社名、A「0123」という共通電話番号、B業界初のテレビ等マス媒体利用、である。TVCMを出す前年の売上目標は3億円だったが、出した年の売上は11億円に達した。
 また、他社との違いを訴求するため、様々なメニューを考えた。引越サービスは無形なので、できるだけイメージしてもらえるよう、「奥様荷造りご無用」からスタートし、「走る殺虫サービス」なども考えた。他にもレディースパックやシニアパックなど、絶え間なく付加価値をお客様に提案し続けてきた。

■第2の創業期
 一番大変だったのは92、93年で、初めて売上が大きく未達成に終わった。92年は、280億円の目標に対して256億円。93年も、決算を待たずして大きな売上未達が見えた。多くの役員からは、「目標を下げて再スタートしましょう。3期連続で未達だと、従業員は完全に自信を無くしてしまう」という声が聞かれた。しかし私は、その次の年は創業から20年でもあり、どうしても下げたくなかった。支店長を集めて次の目標を決めるときに、「300億円を目指したい」と言った。この日ばかりは、彼ら全員が「やりましょう」と約束してくれた。皆が気持ちを一つにして本気になり、300億円の目標に挑戦するぞ、というムードを絶対に作る必要があった。
 この年の売上は306億円であった。嬉しかったが、一番の成果は、つい1年前まではできない理由を並べていた彼らが、本気になればできるというのを改めて確認してくれたことだ。

■人の成長がアートを支える
 企業の規模は経営者の器より大きくはならない。と同時に、従業員全員が本気で自分たちを高めてくれないと競争力がつかない。行き着くところは人。十数年間、右肩上がりの成長を続けているということは、どこかでタガが緩むのではないか。私自身は、もう一度改革だと思っている。
 従業員も、会社の成長、社会からの評価を自覚してくれている。私は、皆の仕事が、結果としてその評価につながっているということを、折に触れて言葉にして伝えている。人がこの会社を支える。人の成長がアートの成長なのである。



6月19日 人間力養成講座 特別講話を開催しました
萩尾事務局長
日時・・・・・平成19年6月19日(火)14:00〜17:45
場所・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・大阪国際会議場 萩尾千里 社長
講演テーマ・・・「人間力について」
講話内容
◆高い志が仕事の原動力
 企業のエリートというと、ある時期から社内管理型業務が中心となり、社内の価値観に固まっていく傾向にあるが、社外の世界に絶えず目を向けるだけでなく、社外に身を置き、社外の価値観に接触することで、単一思考とならないにしなければならない。また、仕事は1人でするわけではなく、求心力を強めながら遂行し、成果を出していく。そのため、人をどう動かしていくかということで「人間力」が最終的に問われるが、そのベースになるのが志をどう持つか。高い志が仕事の原動力になる。

◆危機意識を持つ
 日本は高度成長後、成熟するにしたがい失速していく。大阪も活力が無くなって来た。なぜそうなったのか。社会が「機会の平等」ではなく「結果の平等」を求めるようになり、競争意識が無くなってきたからだ。そうした中で、社会が活力を維持していくためには、知的ハングリーを刺激し、今までとは一味違った多様な人材を育てていく必要があるのではないか。今までどおりの知識偏重型で競争原理も意識せずに育成していると、国際社会の中では勝てない。また、成熟社会になると人情として安定を求めるようになるが、挑戦者が必ず下から突き上げてくるという危機意識を常に持たなければならない。

◆社会に貢献していく志
 正しい金儲けは悪いことではない。何のために金を儲けるのか、自分たちが出来る範囲内で、どのように社会貢献していくか、という志をしっかり持つことが大事だ。

◆塾生への期待
 人間力とは何かといった場合、知識だけでなく、高い志、理念、哲学、ロマンを持って、社会に貢献が出来るかが重要。塾生の皆さんも企業の中枢にいるのだから、高い志を持って日常の仕事に取り組んでほしい。
 本当に大きな事業を成し遂げた人は、非常に子供っぽいロマンを持っている。だから、志を持つことが人間力を強くすることに結びついていく。



6月6日 平成19年度会員総会を開催しました
会員総会
平成19年度会員総会を開催し、平成18年度事業報告(案)および収支決算並びに平成19年度事業計画(案)、収支予算(案)についてそれぞれ承認されました。



5月31日 人間力養成講座 第2回講義を開催しました
佐藤社長
日時・・・・・平成19年5月31日(木)14:00〜17:45>
場所・・・リーガロイヤルNCB「月」の間(中之島センタービル3階)
講演講師・・・京阪電気鉄道 佐藤茂雄 代表取締役社長
講演テーマ・・・リーダーの心得七か条

講話内容
◆過去の経営からの決別
 2001年の社長就任から、厳しい経営改革に乗り出した。今は2020年に収益を倍にすることを目標にしているが、コツコツとやっていく鉄道経営では達成できない。発想の転換が必要で、自分の足らざる所は主導的に他者と提携する戦略を打ち出した。
 さて、現代の各種リーダーに共通していることは、変化の激しい環境の中に置かれていることだが、そんな時代のリーダーの心得について持論を述べたい。
◆リーダーの心得七か条
1.戦う人であって欲しい
 戦う人でないと組織を潰してしまうと思っている。
2.問題の先送りをしない
 むしろ、先取りするようにやって欲しい。
3.評論家にならない
 評論家であることは、当事者になっていないということ。与えられた権限を行使し、責任を全うする。権限の行使もしなければ責任も取らないというのが一番駄目。
4.プレッシャーを心地よく感じる
 厳しい環境にあるのだから、プレッシャーを受けないとだめ。余裕のある人はプレッシャーを心地よく感じる。
5.感動を求める
 「やった!」という喜び、達成感がなければならない。また、共感を得、共鳴することは大切。
6.虫の目、鳥の目の両方を持つ
 人間というのは目先のことに捕らわれて、大きな視野を持つことが難しい。大空から鳥瞰する目を持つべきだ。
7.第六感を養う
 物事を論理的に捉まえることも大切だが、第六感で感覚的にパッと捉まえることの大切さも知って欲しい。
◆リーダーには「人望」が大切
 福沢諭吉の「學問ノスヽメ」には、「リーダーには人望が大切。人にあてにされる人間になれ。栄誉人望は求めるべきもの」と言っている。そのためにはどうするのか。第一に「相手に分かりやすく伝える訓練をせよ」。第二に「苦虫を噛み潰したような顔をするのではなく、いつも明るく振舞え」。第三に「人と人との交際が大切。交際の幅を広くあるべし。交流から有意義な成果が生まれる」とある。皆さんには是非、同書を読んでもらいたい。



5月18日〜19日 春日大社研修を開催しました
春日大社研修
「日本・日本人としてのアイデンティティ」の確立を図るため、春日大社様のご協力のもと、1泊2日の合宿研修を実施しました。



4月17日 人間力養成講座 第1回講義を開催しました
小嶋会長
日時・・・・・平成19年4月17日(火)14:00〜17:30
場所・・・関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)
講演講師・・・がんこフードサービス 小嶋淳司 会長
講演テーマ・・・「食の商いを通じて学んだこと」

講話内容
◆問題点を捉え、流れを読む力
 これまでは、資料や情報の整理能力が問われてきたが、今は機械で代行できる。むしろ情報を自らが持っている価値観で整理・判断して、それがどういった意味を持っているのかを捉えていくことが問われる時代になった。
 国際人といわれる人たちは、今何が一番重要で基本的な課題なのか。何が副次的な問題なのか。その方向性がどこなのかということを、しっかりと持っている。
経営というのは、現場の中にこそあるものだ。商売人は、常にお客様、ユーザとの接点を重視していかなければならない。
 また、時代がどの方向に進んでいくのかということを、しっかりと掴んでおかなければいけない。
◆食の商いを通じて
 私は17歳から家業を継いだ。従業員には、いつも将来に対する単なる夢ではなく、ビジョンであり、計画を話した。けれども従業員たちが、それを真剣にとらえてくれなかった時、3年後を見ていろと腹を決めた。
 その直後、創業して一年余りで、30坪4階建の立派なビルでやらないかとの話があった時に、とても条件は整っていなかったが、ここで断ったら、今後もマイナスの条件ばかりに目が行って、消極的に事業を進めてしまう。失敗したら、ゼロどころかマイナスになるかもしれないが、逃げなかったという事実が、一生の財産を作ってくれるという思いで決断し、成功した。
◆経験を通じた決断力
 人の頭脳が、資本や機械や労働よりも大きな役割を果たす時代に入っている。頭脳が働くというのは、主体性があって、自らの信念と理念と方向性、社会に果たす役割についての考えをしっかりと持つこと。時代を見通した中で、自らが主体的に流れを判断し、そして自ら決断をし、責任を持ち、成功するまでの気の遠くなるような努力を全身でパッションを燃やして続けるという経験が、自分の能力を高めてくれるということをもう一度しっかりと知っておく必要がある。


◆最後に  日本は、新しいテクノロジーと若い力で「技術立国」として復活しなければならない。  21世紀は皆さんの時代である。是非、ワクワクする社会、ワクワクする日本を創っていただきたい。


4月3日 「サイバー適塾」第5期修了式および第6期入塾式を開催しました


 サイバー適塾は、4月3日、第5期塾生33名の修了式および第6期塾生32名の入塾式を開催いたしました。

 上野会長(西日本電信電話 取締役相談役)の挨拶、修了生の紹介、表彰者(適塾賞)の発表・賞状授与の後、井上塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)から、「特別賞」を授賞した北村剛塾生(JR西日本)に修了証書が渡され、年間を通じて最も活躍した塾生に贈られる「適塾大賞」を受賞した片田聡塾生(三菱商事)が、修了生を代表して答辞を述べました。
 引き続き、第6期生32名の紹介、井上塾長挨拶の後、入塾生を代表して渡邊洋一塾生(日本ビジネスコンピューター)が力強く宣誓を行いました。

 さらに、講師を代表して、奥野卓司関西学院大学教授および塩沢由典大阪市立大学教授から、修了生・入塾生に対し激励と今後のパワフルなリーダーとしての活躍への期待を込めたメッセージが贈られました。
 式典後、企業経営者や学界講師の方々にも多数ご出席いただき交流会を開催しました。直接に接するまたとない機会となった企業経営者の方々との交流を通じて、修了生は今後の更なる成長と飛躍を胸に誓い、入塾生は今後1年間お互いに切磋琢磨していく決意を新たにしていました。

上野会長挨拶要旨
 5期生の皆さん、1年間本当にお疲れさまでした。この1年、皆さんは「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を目指して日々研鑽に励まれ、大きな成長を遂げられました。サイバー適塾において確立した自己の哲学やリーダーとしての素養を、これからの仕事や人生の中で遭遇する諸課題に対して「かくあるべし」と人前で堂々と公言し、多くの人たちを引き付け、巻き込みながら実践し、大きな夢・目標を実現していただきたいと思います。また、この1年間で築いた人脈を貴重な財産としていただくとともに、既にサイバー適塾を修了された先輩とのつながりも深めてもらい、元祖適塾に勝るとも劣らないサイバー適塾山脈と言われるような裾野の広い人脈を創っていただきたいと思います。
 サイバー適塾の最大の特徴は、すばらしい講師の方々との本音の意見交換や、各企業の中堅幹部である塾生が、1年間かけて、時には同じ釜の飯を食べ、徹底した議論を行うことです。それだけに修了生は、一生付き合える友人をたくさん作ることが出来たと異口同音に述べています。6期生の皆さんも主体性を発揮し、熱い議論を戦わせていただきたいと思います。
 サイバー適塾は今年3月で開塾5周年を迎えることができましたが、このように発展することができましたのも、ひとえに井上、寺田両塾長、講師を引き受けていただいた企業経営者の方々、大学の先生方、そして優秀な塾生を毎年派遣していただくとともに、修了生に活躍の場を与え、指導いただいている会員の皆様方を初めとした関係者のご支援、ご指導の賜物であり、心からお礼申し上げたいと思います。これまでの成果に安住することなく、創意工夫を重ねることで、本塾をさらに魅力あるものとし、10年、20年と息の長い取り組みとしていく所存でございますので、なお一層ご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

井上塾長挨拶要旨
 修了生の皆さんに一言お祝いを申し上げます。サイバー適塾のカリキュラムを積極的に取り組まれ、数多く学ばれ、成果をあげられたことだろうと思います。
 人間力養成講座では多くの経営者から、その人のものの考え方について聞かれ、自己の哲学を確立されたと思います。やはり、人を引き付ける魅力がリーダーシップには必要ですし、トップ経営者は知識、理論ではなくて、自分自身の個性というものと融合させ、常に謙虚に人の話を聞きながら、勇気ある決断、判断を孤独にjust in timeで実行しなければなりません。そのためには、感動する心、美しいものを美しいと感じる感性、そういうものがミックスされて初めて人をひきつける魅力となり、勇気ある決断を自分の責任において出来るということに繋がるのではないかと思っています。
 談論風発講座では、直接自分の仕事とはあまり関係のない、非常に広い視野でものを考えるという良い勉強をされました。そういうものがあって自分の仕事を見つめてみる、自分の仕事でそんなことを考える暇がないという時に意識的にそういうものを考えてみるということが大事だと思います。
 どうかサイバー適塾受講というチャンスを活かしていただいて、ご活躍されることをお祈りいたします。
 第6期生の皆さん、少しは不安でしょうが、大きな期待を持っておられると思います。サイバー適塾は実学を学びます。理論やスキルでは決してありません。人間力養成講座では、企業経営者からいろいろなお話をお聞きになると思いますが、その時に謙虚に聞き取る、謙虚さの度合いが将来魅力ある人間につながっていくと同時に、それを真似するのではなく、自分のものにした時に、自分は一体どういう人間であるべきか、ありたいかと、本当に日々どう実行していくかということを中心に学んでいただければと思います。談論風発講座は、天下国家論を論じることになりますが、無責任だから言いたいことが言えます。責任がないから大きく聞くことが出来ます。これは一つの余裕だと思います。この余裕をそれぞれの日々の仕事の判断をする時にどう持てるか、個々の判断をする時にどこまで自分自身が、極端に言うと、右という意見に対して、常に冷静に左のことを考え続けることが出来るかが、重要だろうと感じております。
 サイバー適塾が今後も継続出来るか否かは、ひとえに修了生、塾生の方々の社会における活躍にかかっています。皆さんがんばってください。




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