講話内容

北川治男 塾頭 講話
日  時 平成20年6月26日(木)14:00〜16:00
場  所 関西経済同友会会議室(中之島センタービル 28階)
講  師 北川治男 モラロジー専攻塾 塾頭

講話内容
◆品性陶冶
 品性とは、徳・美徳のこと。より多くの徳、より充実した徳を身につければ、それだけ私達の品性はより強いものになり、倫理道徳、品性というものをしっかりと育てていくことが、結局、その人の人生を創造的な、生産的な、力強いものにしていく。
 戦後の民主主義教育には勿論メリットはあるが、行き過ぎた個人主義が自己中心主義に堕落している。米国でも大変な問題を抱えており、この品性教育がここ十数年関心を集め、しっかりと取り組んでいかなければならない、と教育界が目覚め始めている。私達の顔・形が違うように、価値観は様々あって良いかもしれないが、私達がより良く幸せに生きたいと思えば、小さい頃から培っていくべき人間としての基本的な品性・倫理道徳がなくてはならない。
◆生きる力を培う
 生きる力を、端的に4つのHで表すことができる。HEAD=知的能力、HAND=技術能力、HEART=人と人をつなぐ力、HARA(肚)。HARAとは、「肚の据わった人」という意味で、少々困難があっても、それを乗り越えていく、持ちこたえる力であり、肚づくり教育をもっとやっていく必要がある。このハートと肚は、密接に結びついており、肚が据わると胸を開くことができる。
 私達が肚を据えて生きるためには、生活の基盤がしっかりしていなければならない。その基盤には幾つかのものがあるが、何といっても「家族」。また「国家」も重要な基盤である。日本人は、2000年の歴史を経た日本文化のDNAを担って生きている。敗戦により歴史的な伝統の非連続を経験したが、戦前をそのまま復活するということではなくて、先人が残した伝統の中から何を私達は引き継いでいくのかを改めて考えていくべきだ。
 精神的アイデンティティの確立には、「家族」「国家」との関わり方を見つめ直し、一人ひとりが価値観の形成に取り組んでいかなければいけない。そのためには、「温故知新」という言葉があるが、古典を勉強するのが良いと思う。



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