講話内容

中野健二郎 副会長 講話
日  時 平成21年4月21日(火)14:00〜16:00
場  所 リーガロイヤルNCB 楓の間(中之島センタービル 3階)
講  師 中野健二郎 三井住友銀行 副会長

講話内容
◆中核人材に求められる3つのキーワード
 中核人材には、@本質を見抜く力、A信念を持って実行する力、B当たり前のことを自然にこなす力が求められる。これらが全てではないが、極めて重要なキーワードである。
◆本質を見抜く
 本質を見抜く力は、情報を自分なりにしっかりと解析し、裏に隠された物事の本質まで掴み取る能力のこと。企業の中核人材には、目標達成率などの表面的な数字を見て一喜一憂するだけでなく、背景にある要因を解析し、数字が語る本当の意味を咀嚼した上で、次に採るべき対策へと繋げていくことが求められている。
 本質を見抜くためには、徹底して現場を知ることも重要。私は、これまでに、1,000を超える様々な現場を訪問。技術的なことはともかく、工場等を実際に見ることで、自分の五感で現場を知ることができる。今でも、間接的に報告を聞くだけでなく、なるべく現場を見てから判断するようにしている。
 会社の常識が、取引先や世間には非常識に写ることもある。少し離れて見ると「おかしい」と感じることは、意外に多い。常識や理論から一歩退いて、ちょっと遠くから物事を眺める癖をつけ、本質を見抜く力を身に付けて貰いたい。
◆信念を持って実行する
 信念を持って実行するというのは、口で言うほど簡単ではない。特に、組織の壁を破るには相当の労力が必要。正論は必要だが、正論だけではうまくいかないこともある。組織の壁を破るために、色々な人の力を「てこ」にしながら、外堀、内堀を埋めていく知力も必要。
 信念を持って行動するためには、実績を積み重ね、実績に裏打ちされた自信を身に付けていくことも重要。
◆当たり前のことを自然にこなす
 当たり前のことを自然にこなせてこそ、プロと言われるが、実はそれが一番難しい。プロ意識を持っているだけでは、プロではない。プロでなければ、何の役にも立たないので、是非プロになって貰いたい。また、仕事を楽しんで欲しい。「会社のため」ではなく「自分が楽しむ」ことで、人間力或いは仕事に対する情熱などが生まれ、本人も成長する。
 40歳前後の中核人材がしっかりしている企業こそ、本当に強い企業。皆さんの更なる活躍を心より祈念している。




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