講話内容

北川 治男 元塾頭 講話
日  時 平成21年5月25日(月)14:00〜16:00
場  所 関西経済同友会 会議室(中之島センタービル 28階)
講  師 北川治男 モラロジー専攻塾 元塾頭

講話内容
◆倫理道徳、人生如何に生きるか
 人間には利己的な心と道徳的な心があるが、残念ながら利己的な精神が強く、物欲に目がくらんでいる。私達は聖人ではないのだから、倫理道徳を絶えず関心の俎上に載せて、それを磨いていく努力をすることが大事である。自分の価値観に絶えず思いをいたし、如何に生きていくかを一生涯考えていく。問題に直面した時は倫理道徳の視点から解決する。人生を生きていく上で力となるものが、正に倫理道徳である。
◆企業倫理、誠実さを貫く経営、公正な社会
 今日、企業倫理について語られることが多くなった。自分としては良くないことと思っても、上司に言われ、企業の利益を上げるために、組織人としてどうするかという悩みに直面した場合、個人の力だけでは解決できない。企業は社会の中で成り立っていくための、拠って立つ精神的支柱を確立していく必要がある。社長や中間管理職、一般の社員などが風通し良くコミュニケーションをすることによって、精神的支柱を確立し、それを共有できれば、個人だけでは解決できない問題を企業として対処できるようになるし、そうならなくてはならない。
 企業倫理とは、公正かつ適切な経営を行うための組織内活動、別の言い方をすればインテグリティ(誠実、公正)の高い組織を作るための活動である。インテグリティは、倫理的な視点から組織の行動に一貫性を与え、しかも硬直的にならず、組織を創造的に発展させていく内発的な力である。経営トップから一般の社員までが、会社の社会における役割というものを自覚し、役割を存分に果たし、誠実さを貫く経営を行う。企業倫理は、個人の行動を縛るもの、というよりも、そこで働く人々が喜び、生きがい、誇りを持って働くエネルギーを与えるものであり、そのことによって企業が創造的に発展していくためのエネルギーとならなければならない。
 また、インテグリティは必ず報われる、という社会を企業は創らなければならない。容易なことではないが、公正な社会をめざし地道な努力をする必要がある。




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