講話内容

山中諄 会長兼CEO 講話
日  時 平成21年7月7日(火)14:00〜16:00
場  所 関西経済同友会会議室(中之島センタービル 28階)
講  師 山中 諄 南海電気鉄道 会長兼CEO

講話内容
 期待する社員像と役員像について、今まで経験したことを踏まえ、私なりの考えを3つずつ紹介したい。
◆期待する社員像
 まず業務知識が豊富であること。すべての業務がここに裏付けされていると言え、自信や余裕を持って仕事をすることが可能になる。また問題意識が生まれ、業務改善という発想が出てくる。豊富な知識を持つ上で、自己啓発は重要である。2つ目は、上司に対して影響力があること。上に弱くて下に強いというタイプの人間ではなく、自らの信念を持ち、上司に対しても毅然とした態度で意見を言う。信念がなければ上司からも部下からも信頼されない。3つ目は、逃げないこと。どんな困難な問題でも、途中で投げ出すことなく、挑戦し克服する。
◆経営者に対して望むこと
 1つ目は、会社が目指す方向、将来像などを明確なメッセージとして社員に発信することである。2つ目は、社員との信頼関係があること。私は社長就任以降、批判は甘んじて受ける覚悟で、賃金カットやサウスタワーホテルの営業譲渡など思い切った合理化を行ってきた。その一方で、「なんばパークス」への集中投資を行い、社員のモラール維持に努めてきた。こうした従来の枠組みを越えた経営改革を成し遂げられたのは、社員との間に信頼関係があったからだと考えている。3つ目は、公私混同しないこと。得てして、経営者は裸の王様になりかねない。このことを常に意識し、経営者は日々自分の行動を省み襟元を正していかなければならない。私が委員長を務めた関西経済同友会の昨年度の企業経営委員会では、企業不祥事を発生させないための「経営トップの心得9カ条」を作った。@人間力(素養、資質や品位など)は高く保たれているか、A現場を自分の五感で理解しているか、などの内容を盛り込んでいる。
 自己の評価は自分が決めるものではない。どれだけ会社や社会のために努力しているかを、第三者が見て、評価が下されるものである。




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