講話内容

松下正幸 副会長 講話
日  時  平成24年7月30日(月)14:00〜18:00
場  所  関西経済同友会 会議室(中之島センタービル 28階)
講  師  松下 正幸 パナソニック株式会社 代表取締役副会長

講話内容
◆創業者松下幸之助の経営観
 パナソニックの創業者である松下幸之助は、1894年に和歌山県で生まれた。小学校4年で船場へ丁稚奉公に出て、市電を見てこれからは電気の時代と予感し、15歳で大阪電灯に転職した。その当時に新型ソケットを考案したが上司に受け入れられず、22歳の時に退社して自宅で製造を始めた。ソケットはなんとか完成したがほとんど売れず窮状に陥ったが、思いがけず扇風機の碍盤の注文が入り事業の見通しがつくようになった。そこで、本格的に器具を考案製作するため、1918年に松下電気器具製作所を創業し、アタッチメントプラグや2灯用差込プラグなどの商品で最初の基盤を確立した。
 1929年の世界恐慌で販売が急減したが、一時的な人件費減額のための人員削減よりも、中長期的な経営の為には人材の育成と確保が必要であるとし、従業員は解雇せず団結して販売にあたり危機を乗り切った。その後、生産者としてのもっと高い使命があるのではないかと考えるようになり、1932年5月5日、全店員を集め、産業人の使命は商品を安価に届けることにより貧乏を克服し、物心ともに繁栄する楽土を建設することであり、これを250年かけて実現しよう、と発表した。当社の経営理念は、松下幸之助の事業哲学から生まれた、事業を通して人々の暮らしを豊かにし社会の発展に貢献するというものである。いかなる時代にあっても、当社で変えてはいけないものは経営理念1つだけであり、その経営理念を元に、「企業は社会の公器」、「お客様第一」、「日に新た」などの経営思想が誕生し、今日まで受け継がれている。

◆皆さんにお願いしたいこと
 企業や事業を動かし支えているのは人材であり、一人一人が自己変革を行い、その力をグローバルなチームワークで組織として最大化することで、厳しい環境の中でも成長し続ける企業となり得る。皆さんに3つのお願いをしたい。まず、何事にもとらわれることなく物事をあるがままの姿で見る素直な心を持ってほしい。2つめは、日本の歴史、文化を深く理解した上で、外国のことも知り、グローバルに活躍する真の国際人になってほしい。3つ目は、自分で考え判断し、行動して責任をとる自立する心を養ってほしい。世界にはチャンスがたくさん広がっている。真の国際人として素直な心を持ち、自主独立の精神で将来を担ってもらえれば大変うれしく思う。


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