講話内容

加藤 貞男 副会長  講話
日  時 平成25年7月3日(水)14:00〜17:45
場  所 関西経済同友会 会議室
講  師 加藤 貞男  日本生命保険相互会社 代表取締役副会長

講話内容
◆日本生命の苦境と対応
 会社は苦境がないと変われない。苦境の際には転機であるなどとは思えずに必死に対応するだけなのだが後で考えると大事な転機であった。バブル崩壊から低金利政策が続き、想定通りの運用ができず、毎年3,000億円前後の逆ざやがあった。逆ざやへの対応はコストを下げるのが本質的な対応であるが事業費9,000億円から3分の1の3,000億円を削るということで軋轢も大きかった。このときに本質的な対応をしていなかったら後のリーマンショックにも耐えきれなかったと思う。
 会社の危機に際しては本質的な対応をすべきだ。中途半端な対応ではどこかで化けの皮が剥がれる。お客様を第一に考え、会社の原点を大切にし、対応すべきである。

◆次世代へのアドバイス
 発想の原点はお客様にある。しかし、現場を大事に、お客様を大事にと、言葉だけで形だけのことをやっていてはだめだ。
 本質を見るクセをつけよ。企画部門ではデータ、数字を大事にする。しかし、数字の裏にある本質に行き着かないと改革はできない。
 100の課題指摘より最初の一歩である。改革しようとするときは最初の一歩をなんとか進めること。課題を見つけるのが得意な人は多い。たくさんの課題指摘をする前にまずは一歩進める。その一歩が踏み出せない企画ならやめたほうがいい。
 美点凝視、これは私の座右の銘だ。人を見るには短所ではなく長所を見たほうがいい。自分を見るときも、自分の仕事を見る時も、部下も上司も。短所を見るときりがない。長所と短所は表裏一体であり、長所を伸ばすことで短所を消すほうが良い。



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