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「サイバー適塾」第2期修了式および第3期入塾式を開催しました

開催日:2004年4月05日

サイバー適塾では、4月5日、第2期塾生30名の修了式と第3期塾生31名の入塾式を同時開催しました。

井上礼之塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)の挨拶、修了生の紹介、表彰者(適塾賞)の発表・賞状授与の後、寺田塾長(アートコーポレーション社長)から、年間を通じて最も活躍した塾生に贈られる「適塾大賞」を受賞した亀﨑利博塾生(関西電力)に修了証書が手渡され、亀﨑塾生から答辞が述べられました。引き続き、31名の入塾生の紹介、寺田塾長挨拶の後、入塾生を代表して秋元有一塾生(大林組)が力強く宣誓を行いました。

また、学界講師を代表して、金井壽宏神戸大学教授からは、「リーダーにとって『夢』『知識』『ネットワーク』『世代間をつなぐ』の四つがいかに重要であるか」、森広芳照京都大学教授からは、「前例がない状況の中で何をしなければならないかを考えるのがリーダーの役割である」という激励と今後のパワフルなリーダーとしての活躍への期待を込めたメッセージが贈られました。

式典に引き続き懇親会を開催し、経済界講師をお願いした企業経営者や学界講師の方々に多数ご出席をいただきました。修了生・入塾生は、ビジネスの世界における大先輩であるとともに人生の大先輩でもある企業経営者の方々との交流を深めることにより、あらためてリーダーとしての今後の更なる成長と飛躍を胸に誓っていました。

井上塾長の挨拶(要旨)

サイバー適塾は「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を養成するという基本理念の下、昨年亡くなられたサイバー適塾運営協議会の浅田和男前会長のご尽力により、関西財界の総意としてスタートしました。

 第2期の成果を簡単に紹介しますと、前半の「人間力養成講座」では、塾生全員がその成果をレポートにまとめ、自己の哲学の一端を披露しました。その中で特に印象に残ったのは、「度量・包容力といった人間的魅力が向上できた」「情熱を持って夢を語ることの重要性を学んだ」「自分自身の思考や行動のスタイルに変革を促す機会となった」といった内容で、人間力が高まったことをうかがわせています。また、後半の「談論風発講座」では、「大局観・先見性・行動力・実行力の修養」を目的として、「特殊法人改革」や「安全保障」といった普段の会社の仕事とは別次元のテーマについて、塾生は堂々と自分の意見を発言し、熱心に議論を展開することで、「複眼的なモノの見方を学んだ」「どんなテーマにも自らの考えを持てるようになった」「物事を深く考えられるようになった」といった成果が得られました。さらに、修了レポートにおいては、「普通の社会人ではできない貴重な経験をした」「将来に亘って有益な人脈形成が図れた」「人間的魅力が磨かれた」といった、塾生にとって大きな転機の一つになったことがうかがえる成果が数多く述べられています。

 3年目を迎えたサイバー適塾は、将来に亘って発展させ、浅田前会長が常々言われていた「MBA取得者が『生きた経営(=実学)を学ぶ場』として入塾したくなる」高いステータスの獲得を目指したい。

寺田塾長の挨拶(要旨)

第2期修了生の皆さんには、サイバー適塾で学んだ「自己の哲学」「知識・知恵」などを今後の人生に活かしていただくのは勿論のこと、ここで得られた大変貴重な財産である「人脈」を一層強固なものにしていただくとともに、「適塾人脈」という同窓生の縦のつながりもより強く太いものにしていただきたい。また、第3期入塾生の皆さんは、サイバー適塾では理論やスキルではなく「実学」を学び、この出会いを将来に亘ってためになるヒューマンネットワークにしていただきたい。

 関西経済同友会では、「議論だけでなく『実行』に結びつける」ことを実践しているが、同友会の提言が『実行』されたプロジェクトの代表例の一つが、このサイバー適塾です。3期目を迎えたサイバー適塾は、『実行』することよりもさらに困難な『継続・発展』のフェーズに入りましたので、この難しいハードルを皆さんと一緒になって超えて行きたい。

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