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「サイバー適塾」第3期修了式および第4期入塾式を開催しました

開催日:2005年3月30日

 サイバー適塾は、3月30日、第3期塾生31名の修了式および第4期塾生34名の入塾式を開催いたしました。

 上野会長(西日本電信電話 取締役相談役)の挨拶、修了生の紹介、表彰者(適塾賞)の発表・賞状授与の後、井上塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)から、年間を通じて最も活躍した塾生に贈られる「適塾大賞」を受賞した光田省三塾生(日本IBM)に修了証書が渡され、清水正武塾生(博報堂)が修了生を代表して答辞を述べました。
引き続き、第4期生34名の紹介、井上塾長挨拶の後、入塾生を代表して山田豊弘塾生(りそな銀行)が 力強く宣誓を行いました。

 また、学界講師を代表して、奥野卓司関西学院大学教授および森広芳照京都大学教授から、修了生・入塾生に対し激励と今後のパワフルなリーダーとしての活躍への期待を込めたメッセージが贈られました。

 式典に引き続き交流会を開催し、経済界講師をお願いした企業経営者や学界講師の方々にも多数ご出席をいただきました。

 修了生・入塾生は、ビジネスの世界における大先輩であるとともに人生の大先輩でもある企業経営者の方々との交流を深めることにより、あらためてリーダーとしての今後の更なる成長と飛躍を胸に誓っていました。

上野会長挨拶要旨

 まず第3期の成果を簡単にご紹介させていただきます。
 前半の人間力養成講座では、「自己の哲学の確立」を目的として、4人の企業経営者から講話を直接聴き、それを基に塾生同士で侃侃諤諤の議論が行われました。後半の談論風発講座では、「大局観・先見性・構想力・実行力の修養」を目的として、「行財政改革」・「安全保障」・「関西の活性化」といったテーマについて、熱心に議論が展開されました。
 10月のレポート発表会、3月に提出された修了レポートから、塾生の人間力が随分向上したことが感じられます。また、塾生にとって人生の転機になったという内容も数多くございました。

 サイバー適塾の良いところは、「強力な人脈の形成」と「塾生の自主性」です。  人脈につきましては、塾生も修了レポートの中で「長い時間、利害関係なしに他社の人と時間を共有する機会を得て、深い人脈を形成することができた」と述べているように、貴重な財産であり、どうか大切にしていただきたいと思います。
 自主性につきましては、毎年様々な取り組みが企画・開催されています。例えば、人間力の向上、人脈形成を図るために、適塾出身者である武田斐三郎(たけだ あやさぶろう)が設計した五稜郭を訪れたり、禅修養を行うなどの自主合宿が行われました。さらに、東アジアの経済や安全保障問題にも熱心に取り組み、それらの鍵を握る日韓関係の重要性を認識し、韓国の視察研修が行われました。韓国の国会や政府関係機関、若手の日本研究家グループとのディスカッションを通じて大いに見識を深めたことと思います。
 続いて、修了生の皆さんに申し上げます。サイバー適塾を修了したら、それだけでパワフルなリーダーになれるものではないことは言うまでもありません。ここで身につけたリーダーとしての素養を仕事に活かして下さい。
 サイバー適塾が開塾して3年になりますが、この間に約100名の修了生を世の中に送り出したことになります。今後、サイバー適塾出身者の人脈は裾野を広げ、私が常々申し上げている“有言実行”を着実に遂行していただければ、サイバー適塾出身者の大きな波動が多くの人々を共鳴させ、それが大きな波となって、改革・革命につながっていくものと期待しております。
 サイバー適塾は開塾の際に、「3年間の実績を見て、事業継続について判断する」こととしておりました。3年間、着実に実績を積み上げることができ、昨年11月の臨時会員総会で、会員の皆さんから「是非存続させるべきである」「これからが飛躍を迎える時期である」という暖かいご理解とご支援をいただき、事業を存続することといたしました。これに安住することなく、これからも引き続き工夫や改良を加えて、更にすばらしいものを目指し、飛躍させていきたいと思います。

井上塾長挨拶要旨

 修了生の皆さんは1年間お疲れ様でした。会社の本来業務を遂行しながら、サイバー適塾のカリキュラムにも積極的に取り組むのは大変なご苦労だったことと思いますが、そのような機会を持てたことは、皆さんの人生にとって本当に素晴らしいことではなかったかと思います。これからは「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を目指していただくことはもちろん、「関西の人材ここにあり」と大いにご活躍いただきたいと思います。

 また、合宿をしたり、本音の議論を闘わせた仲間とは、利害関係を超えて長い友情を保つことができると思います。ここで得られた人脈も大事にしてください。

 続いて、第4期生の皆さんに申し上げます。「企業経営も最後は人の力である」など、人材育成の重要性が現在ほど叫ばれた時代はなかったのではないかと思います。皆さんには、サイバー適塾で学べるチャンスを最大限に活かしていただきたいと思います。サイバー適塾は、理論やスキルではなく、「実学」を学ぶところです。多くの企業経営者の方々から直接お話が聞けるというのは素晴らしいことですが、それと同時に、自分の意見を徹底的に述べ、それに対する仲間の意見を聞くということが大切です。

 後半の談論風発講座では企業活動の枠組みを超えた「天下国家論」的なテーマにも取り組むなど、さまざまな分野についてディスカッションすることになりますので、何事にも好奇心や関心を持っていただきたい。「夢中になれる自分」を発見する機会になればと思います。 
 最後に、サイバー適塾は設立後3年を経過しましたが、こういう小さな集まりの積み重ねが今の時代には非常に重要だと思います。サイバー適塾が成功したかどうかは出身者である皆さんのご活躍次第です。サイバー適塾がますます盛んになることを望んでやみません。今後とも講師の先生方をはじめ、関係者の皆様の一層のご支援・ご指導をお願い申し上げます。 

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