過去の活動

「サイバー適塾」第4期修了式および第5期入塾式を開催しました

開催日:2006年4月05日

 サイバー適塾は、4月5日、第4期塾生34名の修了式および第5期塾生33名の入塾式を開催いたしました。

 上野会長(西日本電信電話 取締役相談役)の挨拶、修了生の紹介、表彰者(適塾賞)の発表・賞状授与の後、井上塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)から、年間を通じて最も活躍した塾生に贈られる「適塾大賞」を受賞した仙波尚史塾生(鹿島建設)に修了証書が渡され、修了生を代表して答辞を述べました。
 引き続き、第5期生33名の紹介、井上塾長挨拶の後、入塾生を代表して阿川毅塾生(関西電力)が力強く宣誓を行いました。

 さらに、講師を代表して、奥野卓司関西学院大学教授および塩沢由典大阪市立大学教授から、修了生・入塾生に対し激励と今後のパワフルなリーダーとしての活躍への期待を込めたメッセージが贈られました。
 式典後、企業経営者や学界講師の方々にも多数ご出席いただき交流会を開催しました。直接に接するまたとない機会となった企業経営者の方々との交流を通じて、修了生は今後の更なる成長と飛躍を胸に誓い、入塾生は今後1年間お互いに切磋琢磨していく決意を新たにしていました。

上野会長挨拶要旨

 4期生の皆さん、本当にお疲れさまでした。この1年、皆さんは「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を目指して研鑽に励まれました。その結果大きな成長を遂げられ、今日晴れて修了を迎えられますことを心からお祝い申し上げるとともに、あらためて敬意を表したいと思います。しかし、サイバー適塾を修了したからといって、それだけでパワフルなリーダーになれるわけではありません。是非、サイバー適塾において身につけた素養をこれからの仕事に生かしてください。そして、会員企業の皆様には、成長した修了生に大いに活躍できる場を与えてくださいますようお願いいたします。

 また、開塾から4年の歳月を刻むサイバー適塾は、4期生の皆さんを含めますと126名の修了生を世に送り出したことになります。皆さんには、私が常々申し上げている「有言実行」を着実に遂行していただきたいと思います。そうすれば、サイバー適塾出身者の人脈の裾野が広がり、そして大きな波動が多くの人々を共鳴させ、それがさらに大きな波となって真の心の豊かさ、幸福を実現する改革に繋がっていくと期待しています。

 次に、関係者の皆様に申し上げます。第4期では、講座の内容をさらに充実させるよう新たな取り組みもいくつか行いました。春日大社様の協力を得て実施した1泊2日の合宿研修もその一つです。これは、グルーバルに活躍するためには、日本人のアイデンティティ、すなわち日本人としてぶれない軸を持つことが必須であるということから、人間の、日本人の素晴らしさを理屈ではなく肌で感じることを目的に実施したものです。研修では、神事作法の背景にある意味などを学ぶとともに、それらを実際に体験しました。また、春日大社の葉室宮司さんには、「感謝と共生は、日本人の命の原点である」といったお話をしていただきました。今後も工夫を重ね、塾生の皆さんの心に響くようなプログラムを企画していきたいと考えております。

 最後に、こうしてサイバー適塾のこれまでの成果を、胸を張ってご紹介できましたこと大変嬉しく思っております。これもひとえに関係者の皆様方のご尽力の賜物であり、厚く御礼申し上げます。そして、引き続き知恵とお力をお貸しいただきますようお願いを申し上げて、これを私からのご挨拶とさせていただきます。

井上塾長挨拶要旨

 修了生の皆さん、仕事で中枢の役割を果たされ大変多忙な中で1年間の研修を重ねられ、こうして無事修了を迎えられますことに対し心から敬意を表したいと思います。本当にご苦労さまでした。(先の答辞での)仙波さんの仰るとおり、皆さんの顔は1年前に比べ確かに引き締まったように思います。そして、我々関係者に対して「功を急ぐな。塾生は仲間で、これから一緒になって企業のため、関西のためにがんばるんだ」というようなお話でありました。このこと確かに承りました。それにしましても、今から申し上げようとしていたことを全て答辞で話されてしまい、私は何も言うことがなくなってしまいました(笑)。ですので、私はリーダーシップについて、塾生の皆さんに少しお話することにします。

 当社では、企業のトップが集まるアフターファイブ的な会合の運営を行っているのですが、そこで企業のトップと接している若手社員が「企業のトップといった方は本当に純真で、子供みたい。夢中になって、(うまくいかないと)悔しがられる。こうあって欲しいな、と思うことを強く思われる」というようなことを言っていました。私はこれを聞いて「なるほどなぁ」と思いました。美しい物、音楽や話を見たり聞いたりした時に、心からが感動する素直な心がなければリーダーとして成功しないような気がしたのです。そういう感受性がなければ周りはついてこないのではないかと。リーダーというものは自らが人を引っ張るというよりも、周りの人達が自然にその人を引き立てて、リーダーとしての仕事をさせるという側面が案外強いような気がします。

 それから、リーダーが最後の決断・判断をする時に重要となるのは「動物的な勘」だと思うのです。決断・判断をする際には、自分の会社から少し離れて、自分の会社を見て冷静に判断し、そして勇気有る決断をする。その決断も物の本に溢れるほど書いてあります。だから、同じことをやっていても企業間格差をつきません。そうしますと、最後は「先見性」・「洞察力」というようなことでもない、「動物的な勘」というものが必要になってくるように思うわけです。ぜひ、そのようなことを養うために、遊ぶことも忘れずに、恋することも忘れずにやっていただきたいと思います。 最後に、サイバー適塾の発展のためには、素晴らしい塾生の皆さんが、素晴らしい講師に学び、修了後会社で素晴らしいご活躍をされるという、この三つが必要ですので、我々の大きな仕事として、企業に対して修了生が活躍する場を提供していただけるようお願いすることがあると思っています。そして、私は修了生の皆さんが企業を、関西を、日本を変えご活躍される原動力となるまで、サイバー適塾を続けていきたいなぁ、と思っております。塾生の皆さん、がんばってください。

Top