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「サイバー適塾」第5期修了式および第6期入塾式を開催しました

開催日:2007年4月03日

 サイバー適塾は、4月3日、第5期塾生33名の修了式および第6期塾生32名の入塾式を開催いたしました。

 上野会長(西日本電信電話 取締役相談役)の挨拶、修了生の紹介、表彰者(適塾賞)の発表・賞状授与の後、井上塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)から、「特別賞」を授賞した北村剛塾生(JR西日本)に修了証書が渡され、年間を通じて最も活躍した塾生に贈られる「適塾大賞」を受賞した片田聡塾生(三菱商事)が、修了生を代表して答辞を述べました。
 引き続き、第6期生32名の紹介、井上塾長挨拶の後、入塾生を代表して渡邊洋一塾生(日本ビジネスコンピューター)が力強く宣誓を行いました。

 さらに、講師を代表して、奥野卓司関西学院大学教授および塩沢由典大阪市立大学教授から、修了生・入塾生に対し激励と今後のパワフルなリーダーとしての活躍への期待を込めたメッセージが贈られました。
 式典後、企業経営者や学界講師の方々にも多数ご出席いただき交流会を開催しました。直接に接するまたとない機会となった企業経営者の方々との交流を通じて、修了生は今後の更なる成長と飛躍を胸に誓い、入塾生は今後1年間お互いに切磋琢磨していく決意を新たにしていました。

上野会長挨拶要旨

 5期生の皆さん、1年間本当にお疲れさまでした。この1年、皆さんは「国際社会に通用するパワフルなリーダー」を目指して日々研鑽に励まれ、大きな成長を遂げられました。サイバー適塾において確立した自己の哲学やリーダーとしての素養を、これからの仕事や人生の中で遭遇する諸課題に対して「かくあるべし」と人前で堂々と公言し、多くの人たちを引き付け、巻き込みながら実践し、大きな夢・目標を実現していただきたいと思います。また、この1年間で築いた人脈を貴重な財産としていただくとともに、既にサイバー適塾を修了された先輩とのつながりも深めてもらい、元祖適塾に勝るとも劣らないサイバー適塾山脈と言われるような裾野の広い人脈を創っていただきたいと思います。
 サイバー適塾の最大の特徴は、すばらしい講師の方々との本音の意見交換や、各企業の中堅幹部である塾生が、1年間かけて、時には同じ釜の飯を食べ、徹底した議論を行うことです。それだけに修了生は、一生付き合える友人をたくさん作ることが出来たと異口同音に述べています。6期生の皆さんも主体性を発揮し、熱い議論を戦わせていただきたいと思います。
 サイバー適塾は今年3月で開塾5周年を迎えることができましたが、このように発展することができましたのも、ひとえに井上、寺田両塾長、講師を引き受けていただいた企業経営者の方々、大学の先生方、そして優秀な塾生を毎年派遣していただくとともに、修了生に活躍の場を与え、指導いただいている会員の皆様方を初めとした関係者のご支援、ご指導の賜物であり、心からお礼申し上げたいと思います。これまでの成果に安住することなく、創意工夫を重ねることで、本塾をさらに魅力あるものとし、10年、20年と息の長い取り組みとしていく所存でございますので、なお一層ご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

井上塾長挨拶要旨

 修了生の皆さんに一言お祝いを申し上げます。サイバー適塾のカリキュラムを積極的に取り組まれ、数多く学ばれ、成果をあげられたことだろうと思います。
 人間力養成講座では多くの経営者から、その人のものの考え方について聞かれ、自己の哲学を確立されたと思います。やはり、人を引き付ける魅力がリーダーシップには必要ですし、トップ経営者は知識、理論ではなくて、自分自身の個性というものと融合させ、常に謙虚に人の話を聞きながら、勇気ある決断、判断を孤独にjust in timeで実行しなければなりません。そのためには、感動する心、美しいものを美しいと感じる感性、そういうものがミックスされて初めて人をひきつける魅力となり、勇気ある決断を自分の責任において出来るということに繋がるのではないかと思っています。
 談論風発講座では、直接自分の仕事とはあまり関係のない、非常に広い視野でものを考えるという良い勉強をされました。そういうものがあって自分の仕事を見つめてみる、自分の仕事でそんなことを考える暇がないという時に意識的にそういうものを考えてみるということが大事だと思います。
 どうかサイバー適塾受講というチャンスを活かしていただいて、ご活躍されることをお祈りいたします。
 第6期生の皆さん、少しは不安でしょうが、大きな期待を持っておられると思います。サイバー適塾は実学を学びます。理論やスキルでは決してありません。人間力養成講座では、企業経営者からいろいろなお話をお聞きになると思いますが、その時に謙虚に聞き取る、謙虚さの度合いが将来魅力ある人間につながっていくと同時に、それを真似するのではなく、自分のものにした時に、自分は一体どういう人間であるべきか、ありたいかと、本当に日々どう実行していくかということを中心に学んでいただければと思います。談論風発講座は、天下国家論を論じることになりますが、無責任だから言いたいことが言えます。責任がないから大きく聞くことが出来ます。これは一つの余裕だと思います。この余裕をそれぞれの日々の仕事の判断をする時にどう持てるか、個々の判断をする時にどこまで自分自身が、極端に言うと、右という意見に対して、常に冷静に左のことを考え続けることが出来るかが、重要だろうと感じております。
 サイバー適塾が今後も継続出来るか否かは、ひとえに修了生、塾生の方々の社会における活躍にかかっています。皆さんがんばってください。

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