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人間力養成講座 第1回講義

開催日:2003年4月11日

テーマ:「企業経営にあたって」

講師:井上 礼之 塾長(ダイキン工業 会長兼CEO)

井上礼之 塾長講話

 今の時代認識・環境認識として、①知価社会の到来、②グローバル化、③IT化という3つの大きな変化が起こっていると考える。企業は、こうした変化を先取りした戦略を立案・展開し、独自のビジネスモデルを構築することが重要である。当社の時代対応の戦略としては、例えば高付加価値の製品・システム、新たなサービスを志向する「スマイルカーブの両端狙いの戦略」とシナ井上塾長ジーを生み出せるパートナーとの「縦横無尽な提携・連携戦略」がある。
  企業経営にあたっての考え方で、私が最も重視しているのが「人を基軸に置いた経営」であり、これは性善説に立って人の能力・可能性を信じることが、個人の持つ能力の活性化・極大化につながるという私の信念に基づいている。

 資本の論理としての「時価総額重視の経営」と「人を基軸に置いた経営」は両立しうると考えており、当社はその両立を目指すことで、様々なステークホルダー間のバランスをとった経営を志向している。

 「勝ち組」になるためには、戦略だけでは不十分で、「実行力」が不可欠である。そして、「実行力」を強化するには、行動規範となる経営理念を策定し、社内に徹底・浸透させるとともに、リーダーが先頭に立って改革を推進することが重要と考え実践している。そのためには、自由闊達な対話や議論ができる企業文化を根付かせることが必要である。

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