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人間力養成講座 第1回講義を開催しました

開催日:2006年4月18日

場所:関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)

テーマ:松下 正幸 松下電器産業 副会長

講師:松下 正幸 松下電器産業 副会長

講話内容

◆「守るべきもの」と「変えるべきもの」
 当社の経営理念は、「事業を通じて人々の暮らしを豊かにし、社会の発展に貢献する」という、創業者松下幸之助の事業哲学から生まれた。この経営理念は、「企業は社会から人、モノ、金といった経営資源をお預かりし、事業活動を行う」という、いわば「社会の公器」という考え方や、「お客様第一」「日に新た」という考え方とつながりあって、今日まで受け継がれている。当社は、この経営理念を「不変の使命」と考えて、綱領で明文化している。一方、さまざまな方針や計画、組織や仕組みなどは、すべてこの「使命」を果たすための「方策」にすぎず、「方策」は毎日見直し、そのときどきの環境の変化に柔軟に対応させていかねばならない。

◆「お客様価値創造企業」への飛躍
 大きな時代の変化の中で、新しいビジネスモデルが出現し、異業種との競争が激化している。このような中で松下電器は、2001年から2003年には「破壊」と「創造」を旗印に数々の構造改革を行った。そして2004年からは3ヵ年の中期計画として「躍進21計画」を策定し、持続可能な成長を目指している。具体的には、営業体制の変革やセル生産方式の導入、ブラックボックス技術の創造や「V商品」の重点的推進、「世界同時発売・垂直立ち上げ」に取り組んでいる。さらに、2010年にはグローバルレベルで見て名実ともに「お客様価値創造企業」と認めていただけるような優良企業へと飛躍していきたい。

◆最後に
 激しいグローバル競争の中にあっても、日本の技術力、製造力は世界のトップランナーとして貢献できると確信している。日本が、世界から必要とされる強い国に復活するためには、製造立国として発展していかなければならない。松下電器はこれからも製造業の遺伝子を守り、お客様の価値を創造できるモノづくりにこだわり続けたい。今後も当社は「スーパー正直」に透明性を高め、常に自浄作用の働く組織となるよう全社員で目指していく。
 21世紀は皆さんの時代である。是非、ワクワクする社会、ワクワクする日本を創っていただきたい。

◆最後に
日本は、新しいテクノロジーと若い力で「技術立国」として復活しなければならない。  21世紀は皆さんの時代である。是非、ワクワクする社会、ワクワクする日本を創っていただきたい。

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