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人間力養成講座 第1回講義を開催しました

開催日:2007年4月17日

場所:関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)

テーマ:「食の商いを通じて学んだこと」

講師:がんこフードサービス 小嶋淳司 会長

講話内容

◆問題点を捉え、流れを読む力
 これまでは、資料や情報の整理能力が問われてきたが、今は機械で代行できる。むしろ情報を自らが持っている価値観で整理・判断して、それがどういった意味を持っているのかを捉えていくことが問われる時代になった。
 国際人といわれる人たちは、今何が一番重要で基本的な課題なのか。何が副次的な問題なのか。その方向性がどこなのかということを、しっかりと持っている。
経営というのは、現場の中にこそあるものだ。商売人は、常にお客様、ユーザとの接点を重視していかなければならない。
 また、時代がどの方向に進んでいくのかということを、しっかりと掴んでおかなければいけない。

◆食の商いを通じて
 私は17歳から家業を継いだ。従業員には、いつも将来に対する単なる夢ではなく、ビジョンであり、計画を話した。けれども従業員たちが、それを真剣にとらえてくれなかった時、3年後を見ていろと腹を決めた。
 その直後、創業して一年余りで、30坪4階建の立派なビルでやらないかとの話があった時に、とても条件は整っていなかったが、ここで断ったら、今後もマイナスの条件ばかりに目が行って、消極的に事業を進めてしまう。失敗したら、ゼロどころかマイナスになるかもしれないが、逃げなかったという事実が、一生の財産を作ってくれるという思いで決断し、成功した。

◆経験を通じた決断力
 人の頭脳が、資本や機械や労働よりも大きな役割を果たす時代に入っている。頭脳が働くというのは、主体性があって、自らの信念と理念と方向性、社会に果たす役割についての考えをしっかりと持つこと。時代を見通した中で、自らが主体的に流れを判断し、そして自ら決断をし、責任を持ち、成功するまでの気の遠くなるような努力を全身でパッションを燃やして続けるという経験が、自分の能力を高めてくれるということをもう一度しっかりと知っておく必要がある。

◆最後に
日本は、新しいテクノロジーと若い力で「技術立国」として復活しなければならない。  21世紀は皆さんの時代である。是非、ワクワクする社会、ワクワクする日本を創っていただきたい。

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