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人間力養成講座 第2回講義を開催

開催日:2003年5月09日

テーマ:「企業の遺伝子」

講師:津田 和明 サントリー 相談役

津田和明 講師講話

 企業には、それぞれ”遺伝子”があり、”遺伝子”をうまく利用して事業を展開することが大切であるとお話しいただいた。以下、要旨。

 企業には、それぞれ遺伝子がある。企業風土や社風はある程度意図しないと作れないものであるが、遺伝子というのは最初から企業に存在するものである。特にそれぞれの企業の創業者が持つ性格が遺伝子となって残っている場合が非常に多い。

 我社の創業者である鳥井信治郎は、西洋への憧れや冒険心が強く、新しいもの好きで、ハイカラで、さらに宣伝に対する関心が大変強い人であったが、これらの性格は、宣伝広告や商品開発において、我社に今も受け継がれている。

 一般に、「企業の寿命は30年」とよく言われるが、何十年あるいは百年も生き抜く企業も多い。これらの企業は、持っている遺伝子をうまく利用して事業を展開している。

 その際には、社員の思いつきから商品を開発するというような、思いつきを言える風土・思いつきを生かす風土が必要である。また、悪い情報こそ生きた情報になる。売上の悪さやトラブルなど、悪い情報が伝わりやすい”風通しの良い企業風土”を作っていくことが大切である。

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