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人間力養成講座 第2回講義を開催しました

開催日:2004年5月04日

場所:金田 直己 (エイアイエス株式会社会長)

テーマ:「昨今の内外情勢に接して」

講師:金田 直己 (エイアイエス株式会社会長)

講話内容

◆国債の問題と日本の行方
 日本の国債の問題は、外国人がそれを買わないことである。日銀の国債保有残高は当座預金と日銀債の合計額を超えなければよいという考え方があるが、そうだとしても国債保有残高はすでに飽和点に近づいており、このバランスが崩れたら日本はインフレになるだろう。

◆グローバリゼーション
韓国ではIMF金融危機後、外資に買収された銀行や不動産が多い。グローバリゼーションの功罪を考えたとき、はたしてこれでいいのかと思う。
小泉政権の施策の多くはグローバリゼーションの延長線上にある。年金や税の問題も含めて、この国の金はうまく回っていない。

◆拡大EU
拡大EUが、いまや世界一国際競争力が高いとも言われるロシアと接したこと、さらに、イスラム教圏(トルコ)と接したことは非常に大きな意味を持つ。

◆アジア
シベリアには中国人流入者が多く、ロシアと中国の国境紛争のもとになっている。
 北朝鮮は口コミ以外ではなかなか情報の移動ができない国なので、人の移動が北朝鮮を変えるのではないか。
韓国にはアントレプレナーが多く、韓国のブロードバンドビジネスはアメリカ企業のモデルにもなっている。
インドのポテンシャルにもっと注目すべき。すでに上海の企業はアウトソーシングにインドを使っている。

◆アセットマップ
 自分が真剣に相談できる人が何人いるか、また、その人は誰から紹介されたのかなど、「人」のアセットマップを書いてみると、人生で意外な人がキーマンになっていることがわかる。「人」は一番大切なアセットである。

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