過去の活動

人間力養成講座 第2回講義を開催しました

開催日:2005年5月31日

場所:リーガロイヤルNCB 3階 月の間

テーマ:「商いを通じて学んだこと」

講師:小嶋 淳司 がんこフードサービス社長

講話内容

◆経験と人間力
 以前のように、情報を整理するだけが仕事ではなく、その後が本来の仕事=ビジネスになってきている。そこで問われるのは局面に応じた判断力であり、そういった意味で、新しい人間力とは「発想」さらには「商人勘」だと思う。理屈がいくらわかっていても、それだけでは意味がなく、そこからどうするのかというところで「商人勘」が必要である。このような新しい人間力の時代には、「あのときのあの経験がいまの自分を創った」といえるような経験を積む以外にないと思う。

◆現場の大切さ
 教育を充実させすぎたために、かえって社員の元気がなくなったことがあり、悩んだ末、「教えない教育」をしようと決めた。「目的」や「目標」については徹底的に議論するが、それを実現するための方法については一切教えない。その結果、いろいろな形で工夫が起こってきた。現場の接客能力向上のため、20数年前からQC活動に取り組んでいるが、これにより本来ならば営業本部が検討しないといけないようなことでも、現場のアルバイトさん、パートさんが簡単に工夫して実行している。

◆商いの原体験
 私が商売を始めたのは17歳(高校2年生)のときで、家庭の事情で家業のよろず屋を継いだ。当時は、現場でお客様から商売を教えてもらう以外に方法がなかった。その後、「どこよりもよいものをどこよりも安く」提供することが存在価値なのだという極めて単純なことに気づくまでに2年ほどかかったが、これは本当にいい経験だった。今日、「旨くて安い」をキャッチフレーズにしているが、そのときの経験を飲食業に置き換えただけである。

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