過去の活動

人間力養成講座 第4回講義を開催

開催日:2003年6月20日

テーマ:「私の経営哲学」

講師:寺田千代乃 アートコーポレーション社長

寺田千代乃 塾長講話

 アートコーポレーションが成功してきた理由と経営についてのお考えをお話いただいた。 以下、要旨。

 アートコーポレーションの成功の要因は、アート引越センターという分かりやすく商品名も入った会社名にしたこと、引越しをサービス業としてとらえCMを活用したことであると考えています。

 創業以来27年間、休みなくお客様の方を向いて新商品を考えてきました。「奥様荷造りご無用」、引越後1年間は家具の移動を無料で行う「家具移動サービス」、女性だけによる引越しサービス「レディースパック」等です。また、引越しは人とのかかわりがすごく重要で、引越先で作業時には必ず白いソックスに履き替え、服装も見苦しくないように「つなぎ服」にしました。引越当日の朝、ご迷惑のかかるかもしれないご近所にティッシュペーパーを持って挨拶をする「二つよろしくサービス」も始めました。

 バブル崩壊後の93年と94年は、初めて280億円の売上目標が未達になりました。創業20周年の翌年は、売上目標を300億円とし、皆で新しいステージを迎えようと提案しました。会社でやれることは全てやろうと決め、最初に「テイク・アクション」というスローガンを掲げました。全国の営業マンと全役員・本社スタッフがペアを組んでお客様を訪問しました。さらに顔見知りになった現場と役員・本社スタッフとの距離が縮まりました。この年は306億円の売上を達成できました。

 アートコーポレーションは92年にCSの体制を一挙作りました。その頃の反応は、すごく良いか、すごく悪いかの両極端でした。しかし最近は92%のお客様に満足していただいています。従業員のCSが上がると、スタッフもお客様に誉められ、さらに礼儀正しくなっていきました。

 1990年に私が関西経済同友会の中堅企業委員会の委員長をしていたとき出した提言と同じく、アートコーポレーションは、「Small but Excellent」を目指しています。

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