第3回グローバル視野養成講座 京大留学生とディスカッションを実施しました

◆開催概要
○会場 :京都大学 吉田キャンパス
○留学生:9名(中国、韓国、ベトナム、モンゴル)
塾生 :28名
○本講座開催にあたりご尽力頂いた方々(順不同)
京都大学 経営管理大学院 経営管理企画室長 小川 正昭 氏
京都大学 教授 日置 弘一郎 氏
関西大学 教授 阿辻 茂夫 氏
京都産業大学 准教授 井村 直恵 氏
帝塚山大学 准教授 姜 聖淑 氏
京都大学 助教 丁 瀟君 氏
○講座の流れ
1.基調講演
2.グループディスカッション
3.ディスカッション結果の発表会
◆基調講演
大竹 伸一 会長(西日本電信電話 相談役)
講演テーマ”和魂和才”による文化経済大国への道
~新日本流で未来を拓く~
○日本の強みの源泉”和魂和才”
東日本大震災で再発見された事であるが、日本にはもともと、高度なものづくりの力、何かあったときにすぐ回復をしようという基礎体力、併せて勤勉、冷静、他人を思いやる行動がある。これらは、日本が歴史のなかで培った日本の文化そのものであり、日本の強みである。
○「文化経済大国」へ(日本文化を日本再興に活かす)
日本経済は大量生産、大量消費に併せて高機能の製品を創出して発展してきたが、昨今、各国が機能面で追いつき、安価なコストで生産しており、日本の経済成長モデルは行き詰まっている。日本が今後、持続的経済成長を成し遂げるためには物質的な豊かさを提供する高付加価値な製品・サービスの創造のみならず、有形・無形文化を経済的に結びつける事が重要であり、経済力と物質的な豊かさ、文化力、心の豊かさを融合させ、新しいグローバルの中で価値を高めていく。そのためのビジネスモデルを作る事が必要である。
◆グループディスカッション
塾生、留学生混成の5グループに分かれて議論を行った。日本ビジネスの強み、弱みに関する考えや、職場としての日本企業の印象など、多様な考えを知るとともに、異文化の理解に繋げた。
◆ディスカッション結果の発表会
各グループの塾生、留学生が協力しディスカッションの議論結果を全員の前で発表した。発表内容は、議論の中で確認した日本・海外双方の異なる意見・共通意見のほか気づきとして得られた日本企業の課題・今後の方向性などをプレゼンにて披露した。また、発表会の終わりには、本講座のコーディネーター役の日置 京都大学教授から全体講評を行った。
参加した塾生の声
“和魂和才”は、日本人は身近すぎるが故にその 重要性を見逃しがちだが、一方、外国から見ると 俄かには信じがたい文化・精神性・技巧で 有ること を感じた。
◆参加した留学生の声
基調講演及びディスカッション、非常に良い経験だ った。日本企業で働いている方々のご意見などが聞け て、勉強になり極めて良かった
◆ご協力頂いた学界講師の声
留学生が日本でのアルバイトなどで日本的雇用慣行に感じた疑問やそれに対する適応過程を学んでいる場面も見る事が出来た事からも、異文化理解が進んだ良い機会であり、ダイバーシティの理解に深みが出た
今回の成果を受け、サイバー適塾では、今後も海外パーソンである留学生との交流を図っていく予定である。