萩尾副会長講話と談論風発講座の報告会を開催しました。

講話内容
◆志を持とう
志を持った人が本気になればすごいことができると感じてきた。いろいろな経営論があり、経営に関するテクニカルなことがたくさんあるが、人間の本質を鍛えることも大切である。多様な環境条件の下でいかに人間力を発揮していくかというところに、人間としてのパワーを感じる。
◆日本経済は人間力により発展してきた
日本は、戦後、経済大国になったが、その原動力は忍耐力をバネに創意工夫・変化に対する対応力があったからだ。つまり、強靭にして柔軟な人間力があった。
しかし、社会が豊かになると全てにおいて変化をきらい、自己規制をするようになり、おかしなことがおこっていても、個にとじこもり修正が行われず、その結果悪質なバブルが起こり、そしてなすがままに崩壊していった。
過去には人間力を持った人がたくさんおり、日本経済を発展させ、日本の社会をいい方向に導いた。
◆人間力を高めるためには
高い志、理念、哲学、ロマンを持つこと。
絶えず現場、経験を踏まえてものを考えていく。
そこから知を積み上げ、分析し、将来を見据える洞察力と先見性を持ち、そしてその先に戦略を持たなければならない。
一人だけでは仕事は出来ない。人に賛同してもらえる、あるいは慕ってみんなが協力してくれる、そういうやさしさと厳しさ持ちながら人をひきつける魅力を持つこと。
豊かな感受性と感性を持ち、志を実現させるための強い意志と実行力を持つことである。
◆おわりに
志というものが経営者のパワーを強くしていく。よって人間力というのは経営のノウハウだけではなく、それを使ってどれだけ人を動かし実際の仕事を高めていくかである。経営は統治能力でありつきつめれば人間力である。従って人間力を磨かねばならない。