談論風発講座 関西の活性化 経済界講師講話を開催しました

講話内容
◆道州制について
道州制については、賛成の立場で議論を展開してきたが、なかなか動かない。1つは、中央官庁が道州制に反対している。加えて、衆議院、参議院の国会議員も、建前はともかくとして、ほとんど反対である。
また、地方が中央に頼る習慣がついてしまって、全然自立できていない。この自立できてないというのが、甚だ重要なキーワードだと私は思っている。大混乱が起こるかもしれないが、いかにして自立するか、競争力をつけるかというテーマに取り組まない限り、道州制はうまくいかないと思う。
◆これからの社会・産業について
常に想定外のことが起こる可能性がある。あらゆる産業界において、想定外への対応をどう考えるか、リスクヘッジをどう考えるかというのが、重要な鍵になると思っている。
◆人材について
勉強の成績が優秀であるという秀才観、あるいは人材観だけではどうも無理がある。これだけ変化が激しい、あるいは情報化、グローバル化の社会の中では、答えのある問題に強いだけでは無理があると思う。自分たちは、これから何を学んで、何をどういう発想の下に社会の問題に対して対応していくかということを常に考えておかないと、結局、想定外のことが出てきたときに、ほとんど対応できないのではないかと思う。
◆リーダーの要件について
答えのない問題が出てきたときに、自分の経験から含めて別の角度からクロスして答えを出せることが必要。
皆さんにとって21世紀の社会、これからの社会にとって、特に関西において、どういう人材に自分はなっていくべきか、そして、どういう人材を育てるような組織をつくるべきかということを考えきったなら、また関西が復権していくんじゃないかと思う。
関西は、昔から面白い人材が、たくさん出ている。この伝統を何とか引き継いで、関西を復権し頑張るようにしてもらえると、非常にうれしい。