過去の活動

談論風発講座「行財政改革グループ」第1回講義を開催しました

開催日:2006年9月01日

場所:関西経済同友会会議室(中之島センタービル28階)

テーマ:「社会参画と日本の変革」

講師:更家悠介 サラヤ 社長

講話内容

◆時代の流れ
 1980年頃、アルビン・トフラーの「第三の波」が流行ったが、その中でトフラーは時代の変化に対しどのような基本的な認識を持ったのか。第1の波は1万年ほど前からの農業の時代と定義づけており、第2の波は産業革命以降の約300年間、そして第3の波が現在進行中としている。堺屋太一は「知価革命」の中で「これからは知恵の時代である、もしくは、情報の時代である」と書いている。つまり、昔は米や金が富であったが、富というものの定義をしなおさなければならず、幸せや社会のあるべき目的も変わってきているということである。

◆日本の社会システム
 戦後日本はゼロからの出発となったが、55年体制、中央集権、終身雇用・年功序列、画一的な教育システム、経済成長至上主義という社会システムが、日本の成功に導いた。しかし今はそれが足かせになり、変化への対応が遅れている。

◆新しい豊かさを創り出そう
昨年、関西経済同友会が『人生の複線化で「新しい豊かさ」を創り出そう』という提言を出した。
 その中の提言1は、「個人は主体的選択で社会に参画する」ことである。
 提言2は、「社会の一員たる企業が個人の複線化を支援し、キャリアアップを支援することは企業のためになるという意識をもつことが必要である」というものである。
 提言3は、「新たなコミュニティーの創出」である。これからは住民と行政の協働を一層進め、コミュニティービジネスを育て、ニーズマッチングで市民活動を活性化することが大事である。
 提言4は「新たな豊かさを見つけよう」ということである。よく言われる言葉に「マジョリティーが今を作り、マイノリティーが未来を作る」というのがある。変革というのは少数から出てくるので、特にサイバー適塾の塾生、修了生は勇気あるマイノリティーになり、新しい豊かさをどういうところに求め、自分の人生を広げていく補助、支援のためのコミュニティーを持つということから次第に政治や行政を変えていくというのが、一番自然な流れだと思う。

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