過去の活動

談論風発講座「関西の活性化グループ」第1回講義を開催しました

開催日:2005年9月02日

場所:中之島センタービル28階 関西経済同友会会議室

テーマ:「日韓のあいだ」

講師:柴田俊治 朝日放送株式会社 相談役

講話内容

◆アジアの活性化
 大阪の人は大阪の活性化が好きであるが、日本の活性化を抜きにして、大阪だけが活性化することはありえない。日本の活性化についても、これから日本はどうしても縮小気味になっていくので、アジアを抜きにして日本だけが発展していくこともない。大阪の活性化はアジアの活性化と一体のものである。

◆日本は無頓着
 1980年代初め、中国がベトナムに攻め込んだ際、韓国の人であれば、「北朝鮮がびっくりしたのではないか」ということを感じるが、日本人は説明されるまでわからない。また、韓国では、いつ北朝鮮が攻めてくるかわからないので、いつも臨戦態勢であるが、日本はのんびりしており、隣国に対して無頓着である。

◆日本の歴史問題
 歴史認識については、日本と韓国の間で認識が違うのではなく、何を取り上げ、取り上げないかというところが違う。日韓歴史共同研究委員会の報告書の中ではこの研究会が非常に意義のあったこととなっているが、韓国側の委員からはこの研究会の発端は教科書問題であるにもかかわらず、日本側の委員がそれについて触れたがらず抵抗したことについて残念がっている。
 地続きであれば、戦争が終わった次の日から戦った相手と共同作業しなければ次の日が始まらないが、日本は周りを海に囲まれており、戦争した相手と一緒に住んでいるわけではないので、償ったり、謝ったりしなくても次の日が始まる。

◆無頓着の克服が大事
 日本は近隣の人に無頓着であるが、これを自覚する必要がある。そのためには、周りのことに首を突っ込み、感覚を使わなければならない。頭ではなく感性として知らなければならない。隣国について無頓着であることをいかに克服するかが大事である。

Top