談論風発講座「関西の活性化グループ」第1回講義を開催しました

講話内容
◆はじめに
関西とりわけ大阪を中心に大変賑やかになってきた。エリア開発では「大阪北ヤード」等が動いており、イベント面では、世界陸上大阪大会が大阪に賑わいをもたらし、経済効果も大きく、成功したと考えている。また、様々な催しが、計画中も含めたくさんあり、賑やかに展開していると思う。
◆百家争鳴にして百花繚乱
エリア開発、ハード面での動きは大変活発だが、そこに文化的な要素を加えた総合開発プランやソフト面のアプローチがすっきりしていないように思う。関西は文化遺産や先端技術の分野でも大きなポテンシャルがあるので、これをどう活かすかが重要だ。
関西は、多都市であると同時に多機能である。文化遺産の豊富な京都、奈良。先端技術企業が多い京都や東大阪。流行の先端を走る神戸。関西の有り様は、百家が争鳴して百花繚乱状態になるのがいいと思う。
しかし現実はバラバラで、そのツケを背負っているケースが幾つかある。最近の典型的な例はサミット誘致の失敗。一緒に組めば北海道に行かなかったと思う。ここから多くの教訓を得てほしいし、我々もそれを言い続けたい。これから大きなテーマになるのは道州制だと思うが、同じ轍を踏まずに経験をプラスに転化してほしい。
そのためには何が必要なのか。それは、関わる人達の哲学であり、論理であり、志だと思う。
◆スーパーリージョナル
当社の企業理念は「スーパーリージョナルステーションたれ」。スーパーリージョナルとは「とびっきりの地域特化」という意味合いである。地域の経済、文化等、様々な活動にジョイントし、発掘し、再生し、クリエイトする。そうした活動の結果を必要に応じて全国へ、世界へ発信していく、これがスーパーリージョナルステーションの姿だ。
関西の活性化というのは、結局は賑わいだ。メディアの地域における役割というのは、その賑わいを創出するコーディネーターになること。毎日放送は、その火付け役になろうと思う。